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トランプ大統領就任式を祝うシアトルのデモ行進は大統領と共和党を標的にしている

トランプ大統領就任式を祝うシアトルのデモ行進は大統領と共和党を標的にしている

リサ・スティフラー

2018年1月20日、シアトルのダウンタウンで行われたデモ行進は反トランプ感情を象徴していた。(GeekWire Photo / Lisa Stiffler)

トランプ大統領の就任式記念日に行われた今年のデモは、テクノロジー業界にとって重要なテーマであるセクハラ反対の#MeToo運動と移民問題を網羅するものとして宣伝されていたが、土曜日にシアトルのダウンタウンで行われたデモで掲げられたプラカードのほとんどは、トランプ大統領と、それほどではないが共和党を標的にしていた。

プラカードには、トランプ氏が大統領として不適格だという意見が書かれていた。多くは、トランプ氏がアフリカや中米の一部の国を「クソ溜めの国」と表現した(多少議論の余地はあるが)ことを題材にしていた。また、トランプ氏の弾劾に焦点を当てたプラカードもあった(「ミューラーの時間だ」「ミューラーがあなたを狙っている」と、トランプ陣営とロシアの取引を調査している特別検察官ロバート・ミューラー氏の巨大な顔写真が添えられていた)。ソーシャルメディアの頭文字を使ったプラカードもあった。「OMG GOP WTF?」

トランプ政権、セクハラ、人種差別などに抗議するシアトルのデモ参加者。(GeekWire Photo / Lisa Stiffler)

AP通信は、シアトル警察のショーン・ウィットコム巡査部長の発言として、参加者は数万人に上り、昨年の10万人以上が参加した「ウーマンズ・マーチ」と同程度の規模だったと報じた。行進はシアトルのキャピトル・ヒル地区にあるカル・アンダーソン公園での集会から始まり、ダウンタウンのショッピングエリアを通り、シアトル・センターで終了した。

2018年1月20日のシアトルデモ行進。(GeekWire Photo / Lisa Stiffler)

トランプ大統領自身もツイッターで、全米各地で行われたデモ行進について認めたが、政権への抗議行動というよりも、女性たちが「この12カ月間に起きた歴史的な出来事や前例のない経済的成功、富の創出を祝う」機会だったと示唆した。

シアトルのデモ参加者たちは、老若男女問わず、時折北西部に降り注ぐ霧雨の中、平和的に行進し、現状に対する異なる見解を持っているように見えた。昨年のデモで見られたピンクのプッシーハットをかぶった人々はよく見かけられ、トランプ政権下で攻撃されている中絶の権利を標的としたプラカードも数多く掲げられていた。金曜日、トランプ氏はプロライフ派のデモ参加者に対し、「私たちはずっとあなた方と共にいる」と述べたと、ニューヨーク・タイムズなどが報じている。

シアトルで行われたもっと気楽な抗議活動には、大統領の顔色がオレンジ色であることに言及し、チートスを台無しにしたのはトランプ大統領だと非難するプラカードを掲げる抗議者もいた。また、若くて比較的健康な男性の抗議者は、自分に矢印が指さされたプラカードを掲げ、「身長6フィート3インチ、体重235ポンド」と書かれていた。これは、先週行われたトランプ大統領の医師の診察結果に言及したもので、一部の人から信じられないという反応が寄せられ、大統領を同等の成績を持つアスリートと比較するものだった。