
Madronaがヘルスケア分野に新たな投資、臨床ソフトウェアスタートアップOvation.ioの500万ドル調達ラウンドを主導
ジェームズ・ソーン著

医療検査ラボ向けクラウドベースソフトウェアを開発するOvation.ioは、シアトルを拠点とするMadrona Venture Groupが主導する500万ドルの資金調達ラウンドを完了した。シアトルのStagedot0に加え、Borealis Ventures、Nat Turner、Zach Weinberg、David Shawも参加した。
ボストンに拠点を置くOvationは、特にゲノム科学や分子生物学的検査を行うラボのデータ管理と事業運営を支援することに注力しています。同社のプラットフォームは、サンプルの追跡、医療記録システムとの統合、顧客関係や収益サイクルの管理といった業務を支援します。
Ovationは、既存の研究室ソフトウェアをクラウド時代に合わせて刷新する必要があるという考えのもと、バリー・ウォークとウィンストン・ブラザーによって設立されました。ウォークはワシントン大学で神経生物学と行動学の博士号を取得後まもなく同社を設立しました。
「ゲノミクスおよび分子検査ラボは複雑なワークフローを抱えており、最新のSaaSおよびクラウドベースのソリューションでしか実現できない新しい機能を必要としています」と、マドロナ・ベンチャー・グループのマネージングディレクターであるS・「ソーマ」・ソマセガー氏は声明で述べています。「同時に、これらのラボは、患者の転帰改善に十分に活用されていない臨床データとゲノムデータを保有しています。」
「バリー、ウィンストン、そしてチームは、精密医療診断の最も活気のある分野の1つ向けに、使いやすく迅速に導入できるシステムを構築しました。私たちは彼らのチームの成長と市場での存在感の拡大を支援できることを嬉しく思っています」と彼は付け加えた。
Madrona は、以下の 3 件の最近の投資を通じて、ヘルステック分野への関心が高まっていることを示しています。
- 医師向けのAIアシスタントを開発するSayKara
- Concur の共同創業者 Rajeev Singh 氏が率いる、パーソナライズされた人口健康サービス企業 Accolade。
- RNA治療薬を開発しているスタートアップ企業、Envisagenics。
マドロナはこの分野での投資を大幅に拡大する予定はないが、クラウド、データ分析、ライフサイエンス企業が生み出す大量のデータを組み合わせることでイノベーションの余地が生まれると同VCは述べている。