
HPはBrowsiumを採用し、企業ユーザー向けにIE11でレガシーウェブアプリを利用可能に
ジェームズ・リズリー著
大企業は日々の業務を遂行するために膨大な数のウェブアプリに依存しているため、ブラウザの最新版への移行は多くの問題を引き起こす可能性があります。企業向けウェブアプリは通常、企業が利用を計画している特定のブラウザ(多くの場合Internet Explorer)向けにコーディングされています。本日、レドモンドに拠点を置くBrowsiumとHPは、2016年に企業ユーザーのInternet Explorer 11への移行を支援するために提携することを発表しました。
HPのWindows 10向け新エンタープライズサービスには、IE11向けのWebApp Accelerator Serviceが含まれています。このサービスの中核を成すのはBrowsium Ionで、IE11と旧バージョンのブラウザ向けにコーディングされたアプリとの互換性を確保します。

「Browsiumの製品とHPのサービスは、大企業のお客様において、従業員が使用する数万、数十万ものブラウザを管理するために利用されています」と、Browsium社長のゲイリー・シャーレ氏は述べています。「一般的な企業は、業務運営に約1,000種類のWebアプリケーションを使用しており、すべての重要なアプリケーションが引き続き機能することを保証するためには、ブラウザの移行は大規模な作業となります。」
Microsoftは2016年1月以降、旧バージョンのサポートを終了するため、多くの企業ユーザーはまもなくIE11に移行するでしょう。Windows 10にはMicrosoftが開発した新しいブラウザ「Edge」が搭載されていますが、一般ユーザーもこの新しいOS上でIE11を使用できます。また、多くの企業ユーザーが現在も使用しているWindows 7など、旧バージョンのWindowsでもIE11を実行できます。
HP は、Web アプリを稼働させ続けるためのその他のソフトウェアとともに Browsium Ion ライセンスを含むソフトウェアを販売しますが、Browsium は新規ユーザー全員に対する初期費用の増加と技術サポートを処理する必要があります。
「ここ数年間の私たちの努力(これは私たちのビジネスにとって大きな成果でした)は、HPが提供できると考えているもののほんの一部にしか過ぎません。つまり、これは私たちにとって大きな成長を意味します」とシャーレ氏は述べた。「幸いなことに、私たちは主に小規模な営業部隊と実装チームによって成長を制限されてきたため、この成長への準備は万端です。」
Browsiumは、事業拡大に対応するため、既に25名のチームに新たなポジションを追加しています。企業ユーザーがWindows 10にアップグレードし、移行をスムーズにするためにHPのサービスを利用するようになれば、チームはさらに拡大するでしょう。