
スプリント会長はライバルと戦いたいと考えており、Tモバイル買収が認められれば「価格戦争」を約束
ジョン・クック著

スプリントの孫正義会長は、ベルビューに拠点を置くTモバイルの買収を望んでいる。その狙いの一つは、ライバルのベライゾンやAT&Tとの「大規模な価格競争」を仕掛けることだ。ソフトバンクの孫社長は、チャーリー・ローズ・ニュースに出演した際にこの発言を行った。
「ある程度の規模は必要ですが、互角の戦いができる規模になればOKです」と孫氏はローズ氏とのインタビューで述べた。「これはヘビー級3社による戦いです。もし本当に戦えるようになれば、より大規模な価格競争、テクノロジー戦争に臨みます」
孫氏はソフトバンクの日本事業において、競合他社と競争するために積極的な価格戦略を採用した。
T-モバイルのジョン・レジャー社長の指導の下、この無線通信事業者は無線通信業界をひっくり返すというミッションに乗り出しており、その戦略は功を奏しているようだ。
孫氏は米国各地を回り、スプリント(米国第3位の携帯電話事業者)とTモバイル(同第4位)の統合案への支持を集めようとしている。本日、ワシントンD.C.で米国商工会議所向けに講演を行う予定だ。
規制上の逆風に関する噂が、両社間の合併の可能性を鈍らせている。司法省反トラスト局のウィリアム・J・ベア司法次官補は、今年初めのニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、「4社を3社に減らすことが実際にアメリカの消費者の利益のために競争を改善すると説得力のある主張をするのは難しいだろう」と述べた。ロイター通信の報道によると、FCCのトム・ウィーラー委員長も合併に懐疑的である。
先月、スプリントがTモバイル買収に最大450億ドルを投じているという噂が広まりました。ここ10年間で業界がどのように統合され、主要プレーヤーが7社からわずか4社にまで減少したかを振り返ってみましょう。Tモバイルは過去にもこの統合の波に乗っており、2012年にはメトロPCSを買収しました。一方、ご存知の通り、AT&Tは2011年に規制当局の壁にぶつかり、390億ドルでのTモバイル買収を断念しました。