
KitoTech、自宅で縫合不要の創傷閉鎖キットの需要急増で300万ドルを調達
テイラー・ソパー著

シアトルのヘルスケアスタートアップ企業、KitoTech Medicalは、COVID-19パンデミックの発生当初、課題に直面しました。同社の創傷閉鎖デバイス「microMend」を新規の病院やクリニックに売り込むのが難しく、事業拡大の妨げとなっていました。
そこでキトテックはすぐに方向転換し、消費者向けの新製品2つを開発しました。CEOのロン・ベレンソン氏によると、その結果は「驚くべきもの」だったそうです。
KitoTechは成長を支えるため、300万ドルを調達しました。同社はワシントン大学で開発された技術を応用した「microMend」デバイスで知られています。このデバイスは、傷口の両側の皮膚に小さなホッチキス針を刺し、従来のバタフライ包帯のように傷口に貼り付けます。同社によると、この処置は痛みがなく、従来の縫合糸で縫合した場合よりも最大3倍速く傷を治すことができます。
KitoTechは病院への販売だけでなく、COVID-19感染拡大のリスクから救急外来への受診を避けたい消費者をターゲットにしました。Amazonでの販売も開始し、同社のベンダーによると、microMendは同社にとってこれまでで最も急成長している製品とのことです。
KitoTechは、新たに調達した資金をmicroMendの商業化拡大に活用する予定です。5人の従業員を抱える同社は、これまでに非公開の出資者から950万ドルを調達しています。
ベレンソン氏と元ワシントン大学教授のマルコ・ロランディ氏は、ベレンソン氏が同大学のアントレプレナー・イン・レジデンス(起業家招聘)を務めていた2012年に、KitoTechを設立しました。ベレンソン氏はシアトル地域を長年拠点とする起業家であり、バイオテクノロジー企業のCellProとXcyte Therapiesの設立に貢献しました。スタンフォード大学とイェール大学医学部で学位を取得しています。
KitoTech の会長は、Lubris BioPharma の CEO であり、Biological Dynamics の共同創設者でもある Edward Truitt III 氏です。