
ワシントン大学発のスピンアウト企業Icosavaxがワクチン開発技術に1億ドルを調達
リサ・スティフラー著

新たな資金調達:ワクチンが誰もが関心を寄せている今、シアトルを拠点とするバイオテクノロジー企業が、ワクチン製造に独自のアプローチを採用し、シリーズBラウンドで1億ドルを調達しました。このスタートアップ企業は、コンピューター設計によるウイルス様粒子を作製し、ワクチンに使用して免疫反応を誘発します。今回の資金調達は、2019年10月に実施した5100万ドルの資金調達に続くものです。Icosavaxの従業員数は17名です。
ワクチンについてさらに詳しく:イコサバックス社は、COVID-19ワクチンに加え、あまり知られていないRSウイルス(RSV)やヒトメタニューモウイルス(hMPV)といった疾患を予防するためのワクチンの開発に取り組んでいます。初期の研究結果では、これらのワクチンが強力な免疫反応を引き起こすことが示されています。
イコサバックスのアダム・シンプソンCEOは、RSウイルスおよびhMPVワクチンについて、「前臨床データに基づき、当社のワクチン候補は、現在認可ワクチンが存在しない高齢者の肺炎の主なウイルス性原因に対して、大きな予防効果を発揮できると考えています」と述べた。
同社はビル&メリンダ・ゲイツ財団からの1000万ドルの支援を受けて、10月にCOVIDプログラムを開始した。
タンパク質設計研究所との強い結びつき:同社はワシントン大学タンパク質設計研究所(IPD)からのスピンアウト企業です。同研究所は、Icosavaxの共同創業者兼アドバイザーであるデイビッド・ベイカー氏が率いています。Icosavaxのウイルス様粒子技術は、IPD在籍時にニール・キング氏が発明したもので、キング氏は同社の科学諮問委員会の委員長を務めています。
シンプソン氏は以前、IPDの別のスピンアウト企業であるPvP BiologicsのCEOを務めており、同社の設立から製薬会社武田への売却までを監督した。
投資家:本投資ラウンドはRA Capital Managementが主導し、Janus Henderson Investors、Perceptive Advisors、Viking Global Investors、Cormorant Asset Management、Omega Funds、Surveyor Capitalが参加しました。その他、既存投資家であるQiming Venture Partners USA、Adams Street Partners、Sanofi Ventures、ND Capitalも参加しました。本ラウンドには、2020年10月の資金調達による資金も含まれています。