
シアトルのワトソン:IBMのスーパーコンピュータに勝つためのケン・ジェニングス氏からのヒント
トッド・ビショップ著
IBM のワトソンの縮小版が、今週末からシアトルで開催される SC11 スーパーコンピュータ カンファレンスに登場し、参加者は、昨年テレビでクイズ番組「Jeopardy!」の優勝者ケン・ジェニングスとブラッド・ラターと対戦して有名になったこのマシンと知恵比べをする機会を得ることになる。
偶然にも、先週末、GeekWire のラジオ番組とポッドキャストにジェニングス氏がゲストとして出演したので、番組でワトソン氏に挑戦しようと決意する人に対してどのようなアドバイスをするか尋ねてみました。
まず、ジェニングス氏はこう説明した。「これはワトソンの模造品みたいなものです。ワトソンは移動しません。ワトソンはキャンピングカーほどの大きさです。今日まで、私が内部で見たことがある唯一のジェパディの出場者です。つまり、実際にワトソンをシアトルに連れてくる代わりに、彼らはワトソンにジェパディのゲームをプレイさせ、その反応とタイミングをすべて記録します。そして、実験室で行ったのと同じことを、現実世界の対戦相手とここで再現し、おそらく圧倒するでしょう。」
彼からのアドバイスは?「ワトソンと対戦するなら、チャンスを逃さないようにしないと。容赦ないからね」と彼は言った。「どんな犠牲を払ってでもデイリーダブルを探せ。それがワトソンの狙いだ。チャンスがあれば必ず大きく賭けろ。そして、ワトソンが考える暇もないような、短いヒントを掴めるように祈る。それが秘訣みたいなものだ」
また、ワトソンと競争した経験からコンピューターについて何を学んだかについてもジェニングス氏に尋ねました。
「この経験から学んだことの一つは、私たちが頭の中にあるものを当たり前だと思っているということです」と彼は言った。「IBMは、クイズ番組『ジェパディ』の出場者二人を倒すためだけに、15テラバイトのRAMと数百万ドルの開発費を投じました。数ドル分の水、タンパク質、塩分、そして頭の中にあるその他あらゆるものもです。この経験を通して、私たちが日々、意識することなく認知と言語習得を通して行っていることのありがたみを実感しました。」
番組の全編は以下からお聴きいただけます。ジェニングス氏との対談は11分20秒から始まり、Amazonが今週2011年のベストブックに選出した著書『Maphead』について語ります。