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米国政府がテクノロジー企業に対テロ戦争への参加を求める中、ISISはTwitterやFacebookのCEOを脅迫している

米国政府がテクノロジー企業に対テロ戦争への参加を求める中、ISISはTwitterやFacebookのCEOを脅迫している

グレッグ・サンドバル

Twitter CEO ジャック・ドーシー。写真は Flickr/Jdlasica より。
Twitter CEO ジャック・ドーシー。写真は Flickr/Jdlasica より。

米国政府は、イスラム国(ISIS)によるネット上での人々の心と精神を奪う作戦を阻止するために、テクノロジー業界からの援軍を必要としている。

ロイター通信によると、米国司法省の代表団は水曜日にフェイスブック、ツイッター、グーグルの幹部と会談した。ジョージ・ワシントン大学過激主義プログラムのシーマス・ヒューズ副所長はロイター通信に対し、この会談は、テロ集団によるウェブでの勧誘とメッセージングへの対策が概ね不十分であったことを政府が認めたものだと語った。

一方、ガーディアン紙とSITEインテリジェンス局長リタ・カッツ氏の報道によると、ISISはFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏とTwitterのCEOジャック・ドーシー氏を脅迫する動画を公開した。ガーディアン紙とカッツ氏によると、動画には銃弾の跡が無数に残る2人の写真が映っているという。

ISISはメッセージの中で、自らが管理するソーシャルネットワーキングアカウントの閉鎖に憤慨していることを明らかにした。ガーディアン紙によると、ISISはドーシー氏とザッカーバーグ氏に「あなた方は我々の仲間ではない」と書き送った。「アカウントを1つ閉鎖すれば、代わりに10個引き取る。そして、あなた方のサイトを削除した後、すぐにあなた方の名前も消去する」

イスラム過激派は、批評家やメディア関係者に対し、これまでにも致命的な攻撃を仕掛けてきた。2015年1月には、アルカイダへの忠誠を主張する2人の武装勢力がパリの風刺雑誌「シャルリー・エブド」の事務所を襲撃し、12人を殺害した。

このビデオとワシントンでの会合が示しているのは、好むと好まざるとにかかわらず、大手ソーシャル ネットワークがますますテロとの戦いに巻き込まれつつあるということだ。