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マイクロソフト、生物学プログラミングのための新プラットフォーム「Station B」を発表

マイクロソフト、生物学プログラミングのための新プラットフォーム「Station B」を発表

ジェームズ・ソーン

(ジョナサン・バンクスの写真、Microsoft経由)

マイクロソフトはバイオテクノロジー業界向けに新たなプロジェクトを立ち上げました。データ、クラウドコンピューティング、ロボットを活用し、新たな生物学的製剤を開発するためのプラットフォーム「Station B」です。

合成生物学は過去10年間で爆発的に発展し、CRISPRによる遺伝子編集や個別化がん治療といった開発が進みました。また、将来的には微生物が肥料に取って代わる可能性のある農業分野、繊維産業、建設産業、化学産業など、様々な分野で有望な応用が示されています。

特定の問題に最適な生物学的ツールを見つけるには、多くの試行錯誤が必要です。マイクロソフトは、Station B が研究者の取り組みを拡大し、より多くの製品をより迅速に設計、構築、テストするのに役立つことを期待しています。

英国ケンブリッジにあるマイクロソフトリサーチの拠点は、すでに10年にわたりこの分野で研究を行っており、同拠点の生物学コンピューティンググループはアンドリュー・フィリップス氏が率いています。

Station Bは、製品よりもプラットフォームの構築を重視するマイクロソフトのヘルスケア分野への幅広いアプローチに合致しています。先月、同社は健康関連ボットを作成するためのプラットフォームと、健康記録を共有するためのAzure APIを発表しました。

マイクロソフトは、Station B の構築にあたり、3 つのパートナーと協力すると述べています。

  • 研究室向けソフトウェアを開発する Synthace は、ロボットを活用した生物学実験を支援します。
  • プリンストン大学が最初の学術パートナーとなり、バイオフィルムの形成を研究する予定です。
  • 細胞・遺伝子治療会社であるオックスフォード・バイオメディカは、ステーション B のモデリングおよび機械学習機能を使用して、治療法の開発方法を改善し、コストを削減します。

マイクロソフトは、この提携の金銭的条件を明らかにしていない。Station Bという名称は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校にあるマイクロソフトリサーチの量子コンピューティング研究所「Station Q」を想起させる。