
マイクロソフトは機械学習の助けを借りてオフラインでの即時翻訳を実現
ジェームズ・リズリー著

今日のインターネット社会では、言語の壁はかなり低く、簡単なフレーズはウェブ検索で簡単に見つかります。しかし、海外旅行者にとっては、そのような検索は海外データ通信料として高額になる可能性があります。多くの翻訳アプリでは、ユーザーがデバイスにいくつかのフレーズを保存できますが、事前に特定のフレーズを考えていないと、うまく翻訳できません。
マイクロソフトはそれを変えるかもしれない。Android版Microsoft Translatorアプリの本日リリースされたアップデートでは、「ディープニューラルネットワーク」を活用した翻訳で、ユーザーは言語全体をダウンロードしてオフラインで翻訳できるようになる。
「昨年8月にAndroid向けのMicrosoft Translatorアプリをリリースして以来、ユーザーから最も多く寄せられた要望の一つは、国際ローミングなど、インターネット接続が利用できない、またはコストがかかりすぎる状況でオフライン翻訳をサポートしてほしいというものだった」と、マイクロソフトがこのアップデートを発表したブログ記事には記されている。
機械学習の一種であるディープニューラルネットワークは、Translatorのオンライン版で約1年前から使用されています。この機械学習技術は、犬種識別アプリ「Fetch」や年齢推測アプリ「How-Old」など、レドモンド発の奇抜なプロジェクトにも利用されています。
オフライン言語パックは現在、簡体字中国語、フランス語、ドイツ語、ベトナム語を含む9言語のみに対応していますが、Microsoftによると、近日中にさらに多くの言語が追加される予定です。各パックは約200MBなので、スマートフォンの空き容量が必要になります。しかし、外国で立ち往生してコミュニケーションが取れなくなるよりは、数枚の写真分の容量を犠牲にする方がましです。
オフライン翻訳サービスはAndroidで開始されますが、iOSユーザーにも本日から便利な新機能「翻訳」が提供されます。保存した画像内の単語を翻訳できるようになりました。メニューや看板の写真を撮れば、現地の人が読める言葉がそのまま表示されます。
この機能は2010年からWindows版とWindows Phone版のTranslatorで利用可能となっており、今回のリリースでiOS版も完結することになります。Microsoftは、昨年からiOS向けに同様のサービスを提供しているGoogleに追いつこうとしていると言えるでしょう。
Microsoft Translator アプリは無料で、iOS と Android で現在ご利用いただけます。