
報道:マイクロソフトはNSAのスパイ行為から社内通信を保護する計画
ブレア・ハンリー・フランク著
ワシントンポスト紙の新しい報道によると、NSAがGoogleやYahoo!を標的にしたのとほぼ同じ方法でMicrosoftのトラフィックも標的にしている可能性があるという暴露を受けて、Microsoftは社内のサーバートラフィックの暗号化に取り組んでいるという。
ワシントン・ポスト紙は、マイクロソフトの計画に詳しい社内の匿名筋を引用し、同社がNSAのMUSCULARプログラムからより効果的に自社を守る方法を模索していると報じた。このプログラムは、NSAが主要なテクノロジー企業のデータセンター間の通信を盗聴し、情報収集を行うというものだ。マイクロソフトは同プログラムの標的企業として挙げられていなかったが、新たに公開された2枚のスライドから、NSAの標的となった可能性があることが示唆されている。
マイクロソフトは計画の詳細を公表していないが、年次株主総会における同社の執行副社長兼法務顧問のブラッド・スミス氏のコメントは、政府による監視に対抗する態勢がより整ったマイクロソフトの将来を示唆している。
「…私たちは、政府による監視に対するセキュリティ強化を含め、セキュリティをさらに強化するエンジニアリングの改善に注力しています」とスミス氏は述べた。
現時点では、MUSCULARの標的とされている企業の中で、計画を公表していないのはMicrosoftのみだ。Googleのエンジニア2名によるGoogle+の投稿によると、この検索大手は既に社内トラフィックの暗号化を実施しており、Yahoo!も2014年第1四半期末までに社内トラフィックの暗号化を完了する予定だという。
それでも、レドモンドに拠点を置く同社は、ワシントン・ポスト紙の主張をかなり真剣に受け止めているようだ。スミス氏は、NSAによるマイクロソフトのトラフィック監視疑惑について、言葉を濁すことなく語った。
「これらの疑惑は非常に憂慮すべきものです。もし事実であれば、これらの行為はハッキングと個人情報の押収に相当し、憲法修正第4条で保障された保護の侵害に当たると我々は考えています」と、彼はGeekWire宛ての電子メール声明で述べた。