
スペースXの月周回旅行にはVRや「スペースバー」、機内エンターテイメントが搭載される可能性
アラン・ボイル著

スペースX社のCEO、イーロン・マスク氏が前澤友作氏と約6人のアーティストを月周回旅行に送る計画を発表してからまだ1日しか経っていないが、すでに人々は自分(そして他の人)を無料旅行に推薦し始めている。
前澤氏は、スペースX社のまだ建造されていないBFR宇宙船での旅に、非公開だが相当な金額を支払うと報じられており、現在2023年に予定されている打ち上げ日までに詰めるべき詳細が山ほどある。
本日の一連のツイートで、マスク氏は今回のミッションは高解像度のバーチャルリアリティ(VR)でライブストリーミング配信されると約束した。配信は、SpaceXがまだ展開していないStarlink衛星インターネットコンステレーションによって実現される可能性がある。また、機内には「スペースバー」と呼ばれるバーが設置される可能性もあり、飛行中のアーティストは無重力状態で演奏することが許可される(ただし義務ではない)。
マスク氏は、まだ日程が決まっていないRedditの「Ask Me Anything」チャットで質問を受け付けると約束した。「Redditが大好きです」とツイートした。
興味深い疑問の一つは、前澤氏が贈るウィリー・ウォンカ風の黄金のチケットに誰が選ばれるかだ。シアトル在住の漫画家マシュー・インマン氏は、「オートミール」コミックシリーズの作者であり、カードゲーム「エクスプローディング・キトゥンズ」の共同制作者でもある。彼が入札し、マスク氏から笑顔の絵文字を受け取った。
*手を挙げる* 私はアーティストです。ある意味。
うんちジョークを言っていないとき。
— オートミール (@Oatmeal) 2018年9月18日
マスク氏はまた、ピンク・フロイドのコンセプトアルバム「狂気」の作詞家であるロジャー・ウォーターズを乗客リストに加えるというアイデアも気に入っている。
手を挙げた人々の中には、SpaceXのアートワークを専門とするアビー・ギャレット、自らを「踊る物理学者」と称するジャスティン・ウォーカー、カナダ北極圏のホートン火星プロジェクトのディレクターとして最もよく知られているが、ビジュアルアーティストでもあるパスカル・リーがいる。
バイオリニスト兼ダンサーのリンジー・スターリングは、バイオリニスト兼ダンサーが無重力状態で演奏している様子を描いたSpaceXのイラストに特に注目した。
宇宙でのパフォーマンスも可能です。
— リンジー・スターリング(@LindseyStirling)2018年9月18日
前澤氏は、パブロ・ピカソ、ジョン・レノン、マイケル・ジャクソンと同等のレベルのアーティストを招待することを目指していると語っており、どのような著名人がリスト入りを目指してどのように公にアピールするのかが興味深いところだ。
#dearMoon ミッションのタイムラインはいわば宙に浮いているが、前澤氏のウェブサイトに掲載された図表によれば、今年中に選考プロセスが開始され、2020年か2021年に乗組員が確定する予定だという。
これは、約5日間かけて月を一周して地球に戻ってくる(月面着陸はなし)という、宣伝通り2023年に実現するという前提に基づいています。マスク氏は、この打ち上げ日については「全く確信がない」と述べています。これは、BFR(ビッグ・ファルコン・ロケット)の開発が全て順調に進むことを前提としているためです。そして、その可能性がどれほど高いかは、誰もが知っています。
アーティストたちは旅の途中、自由にパフォーマンスを行うことができますが、彼らの本当の仕事は旅が終わってから始まるのです。前澤氏のタイムラインによると、彼らは地球に帰還後、月をテーマにしたアート作品を制作する予定です。これらの作品は公開され、2020年代に地球上で開催される#dearMoon展に組み込まれる予定です。
どうなるかは誰にも分からない。もしBFRがマスク氏の期待通りに実現すれば、アーティストたちの足跡をたどる有料の乗客が現れるかもしれない。
有名ではない人でも、何らかの芸術作品を創作するコンテストを開催して、優勝者に月面ミッションの席を与えられるとしたら最高ですね。👽💕
あるいは、人々が参加費を支払って将来のミッションの資金を援助できる抽選会を開催するなど。
— エヴリン・ジェネイディ・アレバロ (@JaneidyEve) 2018年9月18日
長期的には数千、最終的には数百万のミッションが予定されており、誰でも参加できるようになるでしょう。
— イーロン・マスク(@elonmusk)2018年9月18日