
アリババ、従業員40名でシアトル拠点をベルビューに移転、オフィス拡張の予定なし
テイラー・ソパー著

中国のテクノロジー大手アリババは本日、シアトルのエンジニアリングオフィスをベルビューに移転したことを認めた。
中国杭州に本社を置く同社は、土曜日にベルビューのダウンタウンでテクノロジーフォーラムを主催し、マイクロソフト本社のすぐ近くにあるシティセンターベルビュービルで40人の従業員(主にエンジニア)を雇用している。
アリババは2014年、ライバルのアマゾンのすぐ近くに、シアトルに秘密オフィスを開設した。時価総額2110億ドルのアリババが、米国本社をシリコンバレーからシアトルに移転するという噂が流れていた。創業者のジャック・マー氏が20年以上前にインターネットを発見したシアトルだ。

しかし、カリフォルニア州サンマテオのオフィスは依然としてアリババの米国拠点です。アリババの広報担当者は本日GeekWireに対し、ベルビューオフィスの拡張計画はないものの、縮小する計画もないと述べました。アリババはLinkedInにベルビューオフィスの求人情報を2件掲載しています。
シアトルは世界的にその強力なテクノロジー・エコシステムで知られていますが、ベルビューにはエクスペディア、コンカー、Tモバイルといった大手テクノロジー企業や、1,000社以上のスタートアップ企業が拠点を置いています。ワシントン大学と中国の清華大学が対等なパートナーシップで設立し、今秋後半に開設予定の新しいテクノロジー研究所、グローバル・イノベーション・エクスチェンジ(GIX)もベルビューに拠点を置いています。
アリババはシアトル地域にエンジニアリングオフィスを構える80社以上の地方ハイテク企業の1社であり、ベイエリアから移転を希望する多くの人々にとってより手頃な地域の技術系人材基盤を活用したいと考えている。

アリババがシアトル地域にオフィスを構えている理由について、土曜日のイベントで基調講演を行ったアリババのCTOジェフ・チャン氏は、この地域が米国にある2つの「テクノロジーハブ」のうちの1つであるとだけ答えた。
「一つはシリコンバレー、もう一つはシアトルです」と、2004年にアリババに入社し、4月にCTOに就任した張氏は通訳を通して語った。「私たちは両方にオフィスを持っています。これはアリババに限ったことではなく、アメリカのテクノロジーハブが集中している場所だからです。」
張氏は、アリババのトップエンジニア6名が登壇したこのイベントで講演した。300名もの参加者(多くのエンジニア、主に中国語圏の参加者)が集まり、アリババのビジネスを支えるテクノロジーとエンジニアリングについて深く学んだ。中国版Amazon、eBay、Google、PayPalを全て合わせたようなアリババは、このイベントは採用イベントではなく、アリババについて人々に知ってもらい、アリババとそのチームを中国国外のより多くの人々と繋げるためのものだと述べた。
2014年9月にニューヨーク証券取引所に上場したアリババは、シアトル事務所を開設する2年前にもこの地域で同様のイベントを開催した。
アリババの世界的な成長戦略、アマゾンに対する見方、そして中国のトップテクノロジー企業に関するその他の豆知識については、後ほどGeekWireで張氏からさらに詳しくお伝えする予定ですので、どうぞお楽しみに。