
任天堂は次期ゲーム機OSとしてAndroidを採用する可能性を否定
トリシア・デュリー著
任天堂はついにスマートフォンやタブレットのゲーム事業に参入するが、だからといって同社がこの技術に完全に魅了されたわけではない。
昨日、日本で最も信頼されているビジネス新聞「日経新聞」は、任天堂がコードネーム「NX」と呼ばれる次期ゲーム機のベースとして、GoogleのAndroidオペレーティングシステムを採用する予定であると報じた。
本日、日本のゲーム会社は異例の否定を発表した。「NXにAndroidを採用する予定であるという報道は事実無根です」と任天堂の広報担当者はウォール・ストリート・ジャーナルに語った。
任天堂がAndroidを採用する明白なメリットはシンプルです。Androidを採用することで、既にこのプラットフォーム向けのプログラムやアプリを開発しているソフトウェア開発者に即座にアクセスできるようになるのです。これは、専用のタッチスクリーンコントローラー向けの開発を強いることで開発者を遠ざけた前作のWii Uとは対照的です。
任天堂の声明からは、Androidへの関与を否定しているのか、それとも近日発売予定のNXプロジェクトのみを否定しているのかは不明です。任天堂の岩田聡CEOは3月に、「NX」の開発に取り組んでいること、そして詳細は来年発表すると述べました。
任天堂は長年、モバイルゲームの開発に消極的でした。低価格設定が業界の価値を下げると考えていたからです。しかし3ヶ月前、任天堂はモバイル開発会社DeNAとの提携を発表しました。この提携により、任天堂の知的財産(マリオなどの人気ゲームシリーズやキャラクターを含む)をモバイルデバイス向けゲームに展開していく予定です。
同日、岩田はモバイルに対する考え方が変わった今でも専用ハードウェアの開発に関心が変わっていないことを強調するために「NX」を発表した。
北米本社をワシントン州レドモンドに置く任天堂は、ここ数年、収益の維持に苦戦してきた。先月の決算発表では、「今年リリース予定のスマートデバイス向けゲームアプリが新たな収益源となることが期待される」と期待を示していた。また、ユニバーサル・パークス&リゾーツとの提携により、ユニバーサルのテーマパークで任天堂の体験を提供するという新たな収益源を模索していた。