
Oculusがサンダンス映画祭で短編映画『Lost』を発表、映画に仮想現実をもたらす
モリー・ブラウン著

映画界で3Dが大流行したのは、そう昔のことではないように思えます。しかし、そんな時代は終わりました。Oculusは、映画制作におけるバーチャルリアリティの探求に焦点を当てたStory Studioで、サンダンス映画祭で注目を集めています。
Oculus Story Studioは、同映画祭で初の短編映画『Lost』も初公開します。The Vergeによると、これは「Crescent Bayプロトタイプ向けのリアルタイムコンピューター生成VR体験」とのことです。監督は、元ピクサーのアニメーター、サシュカ・アンセルド。彼女は『トイ・ストーリー3』や『メリダとおそろしの森』を手掛け、 『モンスターズ・ユニバーシティ』の前に上映された短編映画『ブルー・アンブレラ』を制作しました。
『LOST』は約5分間の上映時間だが、アンセルド氏によると、映画の長さは観客のストーリーテリングの選択に完全に左右される。観客はディスプレイで映画を見るのではなく、ヘッドセットを装着して映画の世界に没入することで、より「インタラクティブ」な体験ができるのだ。
「コンピューターアニメーションの誕生を目の当たりにしたり、映画誕生の瞬間を映画で体験したりといった話は、みんな聞いていました」とアンセルド氏はThe Vergeに語った。「そして私が初めてVRを体験したとき、そしてここにいる皆さんも、まさにその瞬間だと実感したのです。全く新しいメディアが誕生した瞬間です…その瞬間に、私は飛びつきました。」
LAタイムズによると、本日正式発表があったとのことだ。Oculus Story Studioは約10名のスタッフと契約社員で構成され、「VR形式の短編アニメーションを不特定多数」制作する予定だ。
「360度映像制作の側面は既に網羅されていると感じています」と、OculusのCEO、ブレンダン・アイリブ氏はロサンゼルス・タイムズ紙に語った。「まだ探求されていないのはアニメーションの側面です」。アイリブ氏によると、短編映画はOculusのVRプラットフォーム専用に制作されるという。ご存知の通り、Oculusは今月初めのCESでCrescent Bayのプロトタイプを初めて一般公開した。VRとハリウッドがどのように融合していくのか、まさに目まぐるしい展開となるだろう。