
マイクロソフト、OneDriveユーザー向けにセキュリティ強化された「Personal Vault」機能を展開
テイラー・ソパー著

マイクロソフトは本日、クラウド ストレージ サービス上で追加のセキュリティ層を必要とする機密ファイル用の「Personal Vault」という新しい機能を OneDrive ユーザー向けにリリースしました。
「Personal Vault」フォルダ内のファイルは、「指紋、顔、PIN、またはメールやSMSで送信されるコードなど、強力な認証方法または2段階目の本人確認」を必要とすると、Microsoftはブログ記事で述べています。Microsoft Authenticatorアプリを使ってロックを解除することもできます。ユーザーは、書類をスキャンしたり、写真を撮ったり、動画ファイルを直接「Personal Vault」フォルダに保存できます。また、一定時間操作がないと自動的に再ロックされる機能も備えています。
ブログ投稿の詳細は次のとおりです。
Personal Vault は、2 段階認証だけでなく、複数の方法でファイルの安全性とプライバシーを確保します。Windows 10 PC では、OneDrive が Personal Vault ファイルをローカル ハード ドライブの BitLocker 暗号化領域に同期します。また、OneDrive 内のすべてのファイルと同様に、Personal Vault の内容は Microsoft クラウドに保存されているときも、デバイスへの転送中も暗号化されます。モバイル デバイスでの保護を強化するには、iOS または Android デバイスで暗号化を有効にすることをお勧めします。これらの対策を組み合わせることで、Windows 10 PC またはモバイル デバイスが紛失、盗難、または第三者にアクセスされた場合でも、ファイルを保護できます。
「Personal Vault」は、OneDriveのWeb版、iOSおよびAndroidアプリ、そしてWindows 10 PCでご利用いただけます。オーストラリア、ニュージーランド、カナダではまもなく提供開始となり、その他の国では年末までにご利用可能となります。
The Vergeは、Microsoftがこのタイプの認証セキュリティ機能を最初に導入した企業の1つであると指摘しています。OneDriveは、Apple iCloud、Google Drive、Dropbox、Boxなどの競合サービスと競合しています。
マイクロソフトは本日、月額1.99ドルのOneDriveスタンドアロンプランのストレージ容量を50GBから100GBに追加料金なしで増量すると発表しました。OneDriveユーザーは、既存のOffice 365コンシューマー向けサブスクリプションプランに追加ストレージを追加できるようになりました。