
アマゾンのジェフ・ベゾス氏:私たちは秘密主義ではない、ただ沈黙しているだけだ
トッド・ビショップ著

アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾス氏はシアトルセンターで同社の2014年度年次総会を終えたばかりで、株主に対し、電子商取引やアマゾンフレッシュからドローンやアマゾンウェブサービスに至るまで、同社の現状について幅広い概要を説明した。
彼はまた、さまざまな問題をめぐって集会をピケした抗議者の代表者からの質問に耳を傾け(場合によっては質問を避けた)。
しかし、最も興味深い洞察の一つは、会議の終盤に明らかになった。長年の株主がベゾス氏に、自社の取り組みについて公に話す際の同社の姿勢について質問したのだ。アマゾンCEOの答えは、サムスン、アップル、HP、IBMといった競合企業を特に挙げ、アマゾンが自社の秘密を漏らしたくないと発言した点を含め、様々な点で示唆に富むものだった。
「私たちの基本的なアプローチは、何か言いたいことがある時に話すことです」とベゾス氏は述べた。「私たちは決して秘密主義ではなく、むしろ基本的に静かな会社だと考えています。」
しかし、同社があまり多くを語らないようにしている例外が 1 つあると彼は述べた。
「私たちは非常に競争の激しい環境で事業を展開しています」と彼は述べた。「小売全般、もちろんeコマース、テクノロジー、そしてデバイスもそうです。私たちは製品ロードマップを秘密にするよう細心の注意を払っています。Appleの製品ロードマップがどのようなものか知りたいです。とても参考になります。彼らは製品ロードマップを秘密にすることに尽力しているのですから。」
同氏はさらに、「AppleやSamsung、AWSの場合、IBMやHewlett-Packardといった素晴らしい企業など、数え上げればきりがないほど素晴らしい企業と競争しているとき、競合他社が一見無害に見える情報開示からいかにして有益な情報を得ようとしているかを本当に認識しておく必要がある」と付け加えた。
株主は質問の中で、アマゾンの株主総会がドットコムバブル崩壊時ほど主要テレビ局で大きく報道されていないことを指摘した。これは、テレビ局がアマゾンにそれほど関心を持っていないことを示唆しているが、同社が現在、株主総会中にカメラはもちろんのこと、パソコンさえも使用禁止にし、記者が紙とペンでしか取材できない状況になっていることも関係しているかもしれない。
アマゾンの年次総会の詳細
- アマゾンは過去1年間で3000万人の顧客を獲得した
- 動物愛護活動家らがアマゾンの株主総会前でフォアグラに抗議
- 完売:アマゾンの倉庫ツアーは2015年3月まで予約がいっぱいで、14,000人が参加した。
- アマゾンは年末までに倉庫に1万台のロボットを導入する予定だとベゾス氏は語る