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フォードはマイクロソフトを捨て、ブラックベリーの車載技術に目を向けるかもしれない

フォードはマイクロソフトを捨て、ブラックベリーの車載技術に目を向けるかもしれない

ジョン・クック

マイクロソフト元CEOのスティーブ・バルマー氏とフォードCEOのアラン・ムラーリー氏
マイクロソフト元CEOのスティーブ・バルマー氏とフォードCEOのアラン・ムラーリー氏

マイクロソフトとフォードの関係は悪化しているのか?

これは、フォードが次世代の車載技術システム「Sync」にマイクロソフトではなくブラックベリーを採用する計画であると報じた、本日のブルームバーグの報道の解釈の一つである。

これはマイクロソフトにとって大きな損失となるだろう。今月初めにCEOを退任したスティーブ・バルマー氏の下で、同社はフォードをはじめとする自動車メーカーと緊密な関係を築いてきた。バルマー氏の父親はフォードで自動車部門の幹部を務めていた。

フォードのCEOアラン・ムラーリー氏がマイクロソフトのトップのポストに立候補していたと報じられていることも、このソフトウェア大手にとってこのニュースを特に痛ましいものにしている。

ブルームバーグは、事情に詳しい関係者の話として、Syncシステムの速度と信頼性に問題を抱えていたフォードが、BMWとフォルクスワーゲンの車載システムに使用されているブラックベリーのQNX技術への切り替えを計画していると報じています。ブラックベリーは2010年にQNXソフトウェアを2億ドルで買収しました。

ブルームバーグの報道によると、フォードの車両約700万台にSyncが組み込まれており、同社は拡大する自動車ビジネスにおけるマイクロソフトの最大の顧客となっている。

このニュースはマイクロソフトにとって都合の悪いタイミングで飛び込んできた。本日バルセロナで開催されたMobile World Congressで、マイクロソフトは自社のWindows PhoneオペレーティングシステムがBlackBerryを凌駕したと自慢したが、この発言は会場にいたジャーナリストたちから冷笑を誘ったと報じられている。携帯電話事業において、マイクロソフトとBlackBerryは現在、モバイル市場の大部分を占めるAndroidとAppleのiOSに大きく後れを取っている。

フォードの発表を受けて、ブラックベリーの株価は8%以上上昇し、時価総額は50億ドルに達した。ブルームバーグはフォードとマイクロソフトの担当者にコメントを求めたが、回答は得られなかった。