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交通状況を見るのは2001年っぽい

交通状況を見るのは2001年っぽい

Seattle 2.0 Authorsによる

編集者注:この記事は元々Seattle 2.0に掲載されたもので、Seattle 2.0とそのアーカイブコンテンツの買収に伴いGeekWireにインポートされました。詳しい背景情報については、こちらの投稿をご覧ください。

デビッド・アロンチック

今日のオンラインビジネス構築における最大の問題は、測定できるデータが多すぎること、そしてその大部分が何の意味も持たないことです。グラフが急上昇しているように見えても、右肩上がりに伸びているように見えても、グラフビジネスに携わらない限り、それがビジネスの存続や失敗の決め手になることはないでしょう。偶然にも、JoelSpolskyが、まさにこの点を網羅した素晴らしいスライドを使った、KathySierraによるBusiness of Software 2009での素晴らしい講演について投稿していました。

残念ながら、現在のスタートアップ向け測定ツールはトラフィック要素にも重点を置いています。Quantcast、Compete、Alexaなどは、サイトにどれだけの人が来ているかを測定することに終始しています。他にも何千ものスタートアップが、より深いレベルでの測定を試みていますが、どれも全く役に立たない統計データから始めています。私はこれらの分析ツールを羨ましく思いません。彼らは正確な数値を得るために何十万時間もの工数を費やしているはずですが、結局のところ、ビジネスに何の核となる価値も提供していないのです。

なぜトラフィックという統計をこれほど軽視しているのでしょうか? もう一つ質問させてください。どちらがリードしているのでしょうか? 50人で1,000万人のUVを持つ企業ですか、それとも2人で5万人のUVを持つ企業ですか? 2人の企業は4万5,000人の有料顧客を抱え、1,000万人のUVを持つ企業は1,000人の有料顧客を抱えているとお伝えしましたか? デフォルトフォントにComic Sansを使っている企業と、レンガ造りのオフィスを構えている企業、どちらが優れた企業なのかと問うのと同じことです。最初の文では明らかではありませんが、2番目の文では完全に明らかになっている問題は、測定対象が間違っていること、そしてさらに悪いことに、それが途方もない邪魔になっていることです。

なぜ人々はこうした統計に惹かれるのでしょうか?まず、人気コンテストという要素を無視するのは難しいでしょう。1日、1週間、1ヶ月で数千人のユーザーに触れたという感覚は、まさに大きな力となります。次に、収益を得るための最短かつ最も簡単な方法です。AdSenseコードを貼り付ければ、20分で5ドル稼げます。もちろん、それで事業を継続できるほどの収入になることはほとんどありません。「きっとそうなるだろう」と思わせるだけの収入です。3つ目に、こうした統計のほとんどには公開要素が含まれているため、競合他社との比較に適しています。つまり、他社と比較した自分のパフォーマンスを最も公に示す指標となるのです。しかし、その衝動を抑えなければなりません。時間の無駄です。あなたは光がどこにあるかを見ているのではなく、鍵がどこにあるかを見ているのです。

他に何ができるでしょうか? 逆算して考える必要があります。現状のアクションにばかり目を向けるのではなく、事業に目を向けましょう。会社をあと1ヶ月間維持するには何が必要か、事業拡大には何が必要か、どこに弱点があるのか​​、チームを何に注力させる必要があるかを考えましょう。トラフィックは変動します。それに気を取られていると、本当に重要なことから注意が逸れてしまいます。営業パイプラインや製品スケジュールを分析するのは魅力的ではないかもしれませんが、事業の健全性には繋がります。