Ipad

IronBoxはメールの暗号化をシームレスにしたい

IronBoxはメールの暗号化をシームレスにしたい

ブレア・ハンリー・フランク

アウトルック暗号化画面エドワード・スノーデン氏をはじめとする関係者による暴露により、人々はデジタル通信のセキュリティについて懸念を抱いていますが、実際に電子メールのセキュリティを確保するのは容易ではありません。そのため開発されたツールの多くは、使いにくかったり、理解しにくかったりするものです。

アイアンボックスロゴ-200x56IronBoxが支援します。レドモンドに拠点を置くセキュリティスタートアップ企業は本日、Outlookのツールバーにあるボタンを押すだけでメールを暗号化できるサービス「IronBox for Outlook」の提供開始を発表しました。このサービスは、盗聴への懸念が高まる中でも、メールのプライバシーを守る必要がある弁護士、会計士、その他の専門家向けに設計されています。

「電子メールを送信できるなら、IronBox を使用できます」と IronBox の共同創設者兼 CTO である Kevin Lam 氏はプレスリリースで述べています。

ラム氏は、かつてマイクロソフトでシニアセキュリティテクノロジストとして勤務し、倫理的ハッキングの経歴も持ちます。彼は、現在シアトルに拠点を置く検索マーケティング企業Point Itの取締役を務め、同時に同社のCEOも務めるティム・ライリー氏と共にIronBoxを設立しました。同社は民間資金で運営されています。

IronBoxは、Microsoft WordとAdobe PDFに組み込まれた暗号化機能を利用して、ユーザーがパスワードで保護した上で受信者に送信できるようにします。暗号化と復号化はすべてユーザーのコンピュータ上で行われるため、NSAによる監視を懸念する人々にとって、ある程度の安心材料となるでしょう。ラム氏によると、たとえ裁判所命令で要求されたとしても、同社または第三者はデータを復号化することはできないとのことです。

もちろん、この保護はユーザーが十分に強力なパスワードを選択することに依存しますが、それでも電子メールをプレーンテキストで送信するよりも秘密を守るのに効果的です。

ただし、この暗号化サービスは安くはありません。IronBox for Outlookは月額9.99ドル、または年額99ドルかかります。それでも、技術的な詳細を気にせずにメールを保護したい個人や企業にとっては、現実的な選択肢と言えるでしょう。