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ポール・アレンの調査船が「アジアのタイタニック」の残骸を調査 ― 1987年のフェリー沈没で4,300人が死亡

ポール・アレンの調査船が「アジアのタイタニック」の残骸を調査 ― 1987年のフェリー沈没で4,300人が死亡

カート・シュロッサー

「アジアのタイタニック号」として知られる、史上最悪の平時海難事故の現場が、故ポール・アレンのバルカン社が所有・運営する探査船、調査船(R/V)ペトレルによって調査された。

R/Vペトレル号は、フィリピン国立博物館と協力し、4月にタブラス海峡でM/Vドニャ・パス号とM/Tベクター号の衝突現場を調査しました。この旅客フェリーと石油タンカーは1987年12月20日に衝突し、推定4,386人が死亡しました。生存者はわずか24人だったと報告されています。

この発見は、高度な水中機器と技術を駆使して数多くの深海の難破船を発見・調査してきたバルカンチームにとって最新のものだ。

「フィリピン海で第二次世界大戦の残骸を捜索していた際、ドニャ・パス号を探してほしいという依頼が頻繁に寄せられ、亡くなった愛する人たちの話を聞かせてもらいました」と、バルカン社の海中オペレーション担当ディレクター、ロバート・クラフト氏は木曜日のプレスリリースで述べた。「フィリピン政府のこの任務に協力できたことを光栄に思います。このニュースが、海で亡くなった方々のご家族やご友人にとって、心の整理をつけるものとなることを願っています。」

1984年に入港したM/Vドニャ・パス号。(ウィキメディア・コモンズ写真)

海事局のウェブサイトによると、事故はレイテ島からフィリピンの首都マニラへ向けて、乗客が過密状態の中、ドニャ・パス号が航行中に発生した。ベクター号からフェリーに石油火災が燃え移り、乗客らが炎上する海に飛び込んだと報じられている。

バルカン社によると、2隻の残骸はフィリピンのシブヤン海で、水深500メートル以上の場所で、2,200メートル以上離れた場所で発見された。両船とも竜骨が直立した状態で海底に横たわっており、ほぼ無傷の状態である。

これらの写真は昨年の春に撮影されたもので、金曜日の災害発生32周年に合わせて公開された。

全長250フィートのペトレル号の乗組員はこれまでに30隻以上の沈没軍艦を発見しており、これまでの発見物にはUSSインディアナポリス、USSレキシントン、USSジュノー、USSヘレナ、USSホーネット、そして日本の空母加賀とIJN赤城などがある。