
中国と米国は、天宮1号宇宙実験室が太平洋上で炎上して墜落したと発表
アラン・ボイル著

中国の天宮1号宇宙実験室はもう存在しない。
重さ8.5トンの宇宙船は本日午後5時15分(太平洋標準時4月2日午前0時15分)頃、太平洋上で大気圏に再突入した。中国宇宙当局によると、炎に包まれた落下を生き延びた破片は南太平洋の中央部に落下したはずだという。
米軍の統合宇宙部隊司令部も同様の報告書を発表し、再突入の時刻を午後5時16分頃と設定した。
JFSCCは声明で、再突入の時刻を決定するために宇宙監視ネットワークのセンサーと軌道分析ツールを使用し、オーストラリア、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国の各国の関係機関に情報を確認したと述べた。
この作戦は、宇宙コマンドの任務「宇宙空間と、そこを満たす数万個の宇宙ゴミを監視すると同時に、同盟国やパートナーと協力して宇宙飛行の安全性を高め、宇宙空間の透明性を高める」に沿ったものだと、統合宇宙安全保障協力センター(JFSCC)副司令官で第14空軍司令官のスティーブン・ホワイティング少将は述べた。
目撃情報や負傷者の報告は確認されていない。炎上した墜落から残骸が残っているかどうかさえ不明だ。
天宮1号の降下は数週間にわたって厳重に監視されており、欧州宇宙機関が主導的な役割を果たしていた。
中国は2011年に実験室として天宮1号を打ち上げ、2012年と2013年には中国の有人宇宙ミッションの軌道目的地となった。
2016年に中国の管制官が宇宙船との連絡を失ったため、実験室の軌道は大気抵抗の影響で徐々に高度が低下した。降下が制御不能だったため、大気圏再突入の正確な地点を事前に予測することはできなかった。
理論上は、地球の広い範囲(シアトルほど北ではないものの)に落下する可能性があった。南太平洋の無人海域に落下したのは、最良のシナリオの一つだった。
「太平洋は広い」と、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者で衛星ウォッチャーのジョナサン・マクドウェル氏はツイートした。「常に太平洋に賭けるべきだ」
もしその地域に目撃者がいたら、欧州と日本の宇宙船が大気圏再突入時に炎上した際に見られたような、きらめく流れ星を目撃したはずだ。今日はエイプリルフールなので、ソーシャルメディアのユーザーは、天宮1号の崩壊を映したとされる偽造写真や使い回し写真に特に警戒する必要がある。
後継の宇宙船「天宮2号」は、軌道への打ち上げから1年半が経過した現在も良好な状態を保っている。