Ipad

ボイジャー・キャピタル、シアトルオフィスにシリコンバレーのベテランを採用、投資の重点を太平洋岸北西部へ移行

ボイジャー・キャピタル、シアトルオフィスにシリコンバレーのベテランを採用、投資の重点を太平洋岸北西部へ移行

クレア・マクグレイン

ジェームズ・ニューウェル氏がボイジャー・キャピタルのシアトルオフィスのパートナーに就任。(ボイジャー・シアトル写真)

ある意味、ジェームズ・ニューウェルはシアトル生まれの少年だ。

彼はシアトルのダウンタウンからフェリーでたった1時間のキトサップ半島で生まれ育ち、フットボールの奨学金を得てワシントン大学に通った。

そのため、彼がサンフランシスコで企業の合併や買収についてアドバイスする仕事に就いたとき、それは一時的な異動のはずだった。

「当初は2年間の予定で、短期間の任務を終えてシアトルに戻るつもりでした。ところが、2年間が4年に、4年間が10年に、そして10年間が12年近くになりました。そしてついに数週間前に帰国したのです」と、カリフォルニア州メンロパークに拠点を置くIVPで8年間スタートアップ企業への投資に携わってきたニューウェル氏は語った。

現在、ニューウェル氏は太平洋岸北西部に戻り、シアトル、サンフランシスコ・ベイエリア、ポートランドにオフィスを構えるベンチャーキャピタル会社、ボイジャー・キャピタルでスタートアップへの投資を続けている。

ボイジャーの創設パートナーであるビル・マッカリーア氏は、経験豊富なシリコンバレーの投資家をシアトルオフィスに迎えたのは、太平洋岸北西部に重点を置くという意図的な動きの一環だと語った。

「シアトル市場については非常に強気です」とマカリア氏は述べた。「ジェームズ氏を迎え入れることは、この市場へのコミットメントを強化するとともに、投資活動と投資重点の大部分を太平洋岸北西部に移すという当社の方針の一環です。」

ボイジャーの共同創業者ビル・マッカリア氏。(ボイジャー・キャピタルの写真)

同社が過去5件の取引のうち4件は太平洋岸北西部の企業との取引であり、マカリア氏は同地域のスタートアップシーンの将来性に期待を寄せていると述べた。元アルダス幹部のマカリア氏は、フェイスブックやグーグルといったシリコンバレーの巨大テック企業が設立したエンジニアリングセンターで働くためにテクノロジー系の人材がニューヨークに移住してくることで、新たなスタートアップ企業が次々と誕生する可能性を感じていると述べた。

そして、シアトルはこれらの新しいスタートアップ企業とともに、シリコンバレーとのより強い関係を必要とするだろう。

「ジェームズ氏を採用するにあたり、シリコンバレーに深く関わり、同地域のトップ企業で築いた人脈に加え、北西部でビジネスを行うとはどういうことかという視点をもたらしてくれる人物を求めていました」とマッカリー氏は述べた。

また、ニューウェル氏はボイジャーの専門分野であるアーリーステージの資金調達とB2B企業の両方において豊富な経験を持っていると指摘しました。では、ニューウェル氏はシリコンバレーと比較してシアトルのスタートアップシーンをどのように見ているのでしょうか?

「エコシステム全体の規模を除けば、両者の違いよりも共通点の方が多いと思います」とニューウェル氏は述べた。「シアトルの方が規模が小さく、親密で、少し合理的であることは明らかですが、非常に困難な問題に取り組む優秀な人材は不足していません。」

特に、クラウド テクノロジーは、彼と Voyager がシアトル地域での発展を楽しみにしている分野であると彼は述べた。

「AWSとAzureは、パブリッククラウドに関して言えばシアトルをまさに世界の中心に押し上げました。そして、両社は優秀な人材を引きつける絶対的な磁石です。これほど多くの優秀な人材が、非常に難しい技術的課題に取り組んでいるとき、素晴らしい起業家エコシステムが生まれるのです」と彼は語った。

Voyager の過去の投資先には、Act-On、Bluebox Group、Answer Dash などがある。