
ナノストリングIPO、初日に株価が20%下落し失望
テイラー・ソパー著

シアトルのナノストリング・テクノロジーズにとって株式市場初日は厳しいものとなり、水曜日の株価は19.4%下落し、8.06ドルで取引を終えた。
ゲノム解析ツールメーカーとして138名の従業員を抱える同社は、2003年にゲノミクスのパイオニアであるリロイ・フッド氏のシステム生物学研究所からスピンオフし、今月初めには1株当たり13ドルから15ドルで株式を売却する予定だった。しかし、最終的に540万株を売却し、価格は1株当たり10ドルに下落した。
NanostringのIPOは、Tableau Softwareに続き、ワシントン州出身の今年2番目のテクノロジー企業となります。しかし、Nanostringとは異なり、Tableauは株式公開初日に63%上昇するなど、大成功を収めました。このビッグデータ企業の株価は現在、1株あたり約56.68ドルで取引されており、時価総額は30億ドルを超えています。
NanoStringは赤字に陥っており、昨年は純損失1,770万ドル、第1四半期は720万ドルの損失を計上しました。実際、同社は一度も黒字を出したことがなく、創業以来の累積赤字は1億280万ドルに上ります。昨年の売上高はわずか2,200万ドルで、Tableauの売上高より約1億ドル少ない額です。
もちろん、バイオテクノロジー・ライフサイエンス分野では、巨額の損失とわずかな収益が予想されます。しかし、少なくとも当初は、ウォール街は今のところ同社にそれほど期待していないようです。
NanoStringは、株式売却による収益を、乳がんの再発リスク判定に役立つゲノムツール「Prosigna」の商品化に充てる予定です。また、Prosignaの販売体制を強化し、nCounter Analysis Systemsの事業拡大も計画しています。
同社のベンチャーキャピタルには、Clarus Funds(36%)、DFJ Funds(20%)、OVP Venture Partners(23%)などが含まれる。同社の筆頭株主は、元ジェンザイム社幹部のブラッド・グレイ氏で、4.77%の株式を保有している。