
ポール・アレンのストラトローンチが新しいロケットファミリー(および宇宙飛行機)の計画を発表
アラン・ボイル著

2011年にマイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏が創設した宇宙ベンチャー企業ストラトローンチは本日、2種類のロケットと将来宇宙飛行士を軌道に乗せることができる再利用可能な宇宙飛行機を含む、開発中の新しい打ち上げ機ファミリーに関する詳細を初めて公開した。
この暴露は、ストラトローンチ社が独自のロケットと「ブラックアイス」宇宙飛行機、そしてそれらを打ち上げる世界最大の飛行機の開発に取り組んでいるとの噂に続くものだ。
同社は以前、オービタルATK(ノースロップ・グラマンに最近買収された)のペガサスXLロケットを空中発射で開始するとのみ述べていた。ペガサスは依然として候補に挙がっているものの、ストラトローンチの軌道打ち上げ能力の中では低い水準に位置する。
「ストラトローンチ独自の打ち上げロケットの開発について、初めて詳細を発表できることを大変嬉しく思います。このロケットにより、他に類を見ない柔軟な打ち上げ能力を提供できるようになります」と、ストラトローンチのCEO、ジーン・フロイド氏はニュースリリースで述べた。「搭載するペイロードや軌道に関わらず、衛星を宇宙に打ち上げることは、まもなく航空券を予約するのと同じくらい簡単になるでしょう。」
各製品のラインナップとステータスは次のとおりです。
- ペガサス: B-52やオービタルATKのL-1011輸送機を含む航空機による軌道打ち上げを35回以上成功させてきた実績。高度250マイル(400キロメートル)の円軌道への最大ペイロードは370キログラム(816ポンド)。開発状況:2020年に初飛行予定。
- 中型ロケット(MLV): 衛星統合期間の短縮、低コストでの打ち上げ、柔軟な打ち上げプロファイルに最適化された、新型中型航空ロケット。能力:3,400キログラム(7,500ポンド)のペイロードを低地球軌道に打ち上げる。状況:開発中。初飛行は2022年。
- 中型ロケット重型(MLV-H): より重いペイロードを軌道に投入できる3コアMLVの派生型。能力:6,000キログラム(13,228ポンド)のペイロードを低地球軌道に投入。状況:初期開発。
- スペースプレーン: 高度な軌道上機能と貨物の帰還を可能にする、完全再利用可能なスペースプレーン。初期設計は貨物打ち上げ用に最適化されており、後継機では乗員輸送も可能となる。ストラトローンチの図面によると、この機体は空軍のボーイング社製X-37Bスペースプレーンによく似ている。機能: 中型クラスのペイロードまたは乗員。状況: 設計検討中。
ストラトローンチは、カリフォルニア州モハベ空港で双胴型、翼幅385フィート(約113メートル)の輸送機の滑走路走行試験を実施しており、夏の終わりまでに初飛行を行うことを目指している。しかし、このスケジュールは4月に策定されたものの、延期される可能性が高いようだ。
モハーベでの試験飛行は、連邦航空局による耐空証明と、早ければ2020年までのペガサスロケットの初打ち上げにつながると期待されている。
ストラトローンチの空中発射能力は、ノースロップ・グラマンのペガサスやスケールド・コンポジッツのスペースシップワンロケット機(ポール・アレンから2500万ドルの支援を受けた)、ヴァージン・オービットのランチャーワンシステム(こちらも現在開発中)に使用されている技術を大幅にスケールアップしたものになる。
それぞれの打ち上げでは、巨大な運搬飛行機からロケットを投下し、空中でエンジンを点火して軌道に乗せることになる。
主な利点は、適切な滑走路が到達可能な場所であればどこからでも打ち上げが可能なことです。ペイロードは理論上、あらゆる軌道傾斜角に向けて打ち上げることができ、また、打ち上げを妨げる嵐を回避するために母機を飛行させることもできます。
この飛行機はモハーベにあるストラトローンチの広大な10万3000平方フィートの格納庫に拠点を置いていますが、同社の設計作業の多くはシアトルで行われています。ストラトローンチのシアトルオフィスは、現在ストラトローンチのウェブサイトに掲載されている求人のほとんどを扱っており、推進主任エンジニアの求人もその一つです。
8月20日午前10時50分(太平洋標準時)の最新情報:ストラトローンチは、モハーベにある自社施設で打ち上げ機の統合を行い、シアトル地域の拠点で製造する計画を発表しました。エンジンはミシシッピ州にあるNASAステニス宇宙センターで試験される予定です。また、Wired誌のストラトローンチ特集記事によると、この中型ロケットはアイスランドの伝説の海の怪物にちなんで「クラーケン」という愛称で呼ばれています。ストラトローンチの「クラーケンを解き放て」Tシャツの発売時期を教えてください。