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息子が脳卒中を患った母親のために、視覚ベースのKinect搭載メールシステムを開発

息子が脳卒中を患った母親のために、視覚ベースのKinect搭載メールシステムを開発

グラント・ブリッシー

ブログ「Dad Hoc」では、脳の言語処理部分を損傷することで読み書きが困難になる失語症を患う脳卒中患者のために特別に開発された Kinect 搭載の電子メール システムの話を紹介しています。

母は12年前に重度の脳卒中を患って以来、失語症と共に生きています。その間、コミュニケーションにはソーシャルメディアの登場による革命がありました。多くの人と同じように、私も携帯電話を使う機会が減りました。私の関心分野の一つは、母のような人たちの「キーボード・ギャップ」を埋めることです。

このシステムは、KinectセンサーとSimpleOpenNIライブラリ、そしてジェスチャー認識コードを用いてダッシュボードを作成し、ユーザーが気分を選択すると「なんだか幸せな気分です」や「とても楽しい気分です」といった基本的な文章を作成できます。そして、これらの文章をメールで送信します。今後は、ユーザーテストに基づいたインターフェースの改善を予定しています。

「お母さんは送信ボタンに近づくと、あまりにも簡単にメッセージを変えてしまいます」とDad Hocは書いています。「次のバージョンでは、感情間のチャンネルを広くし、誤って選択されてしまうことを防ぎます。」

将来的には、RGB Kinectカメラによるスナップショット機能や、完成したメッセージをブロードキャストできるブログコンポーネントといった機能が追加される可能性があります。Kinectがヘルスケア分野で利用されるのは今回が初めてではありません。今年初めに開催されたKinect Acceleratorの一環として、GeekWireのTodd Bishopが、身体および認知リハビリテーションのためのバーチャルリアリティソリューションを開発するJintronix社にインタビューを行いました。Jintronix社のCEOであるJustin Tan氏は、自身の父親が脳卒中を患ったことをきっかけに、このアイデアを思いつきました。

月曜日の午後に、人類の善良さに対する信頼を取り戻すには、こうした種類の物語がほぼすべてです。

GeekWireの以前の記事:マイクロソフトはKinectアバターの医療分野への将来性を予測している