
マイクロソフト、人道支援のためのAIイニシアチブに5年間で4000万ドルを投資
ナット・レヴィ著

マイクロソフトは、人道的危機に対処するために、膨大な人工知能リソースを活用した新しいプログラムに投資している。
先週、ハリケーン・フローレンスがカロライナ州を襲ったことを受け、マイクロソフトは月曜日朝の国連総会に合わせて、新たなAIを活用した人道支援イニシアチブに5年間で4,000万ドルを拠出すると発表した。このプログラムは、災害復旧、子どものニーズ、難民・避難民の保護、人権の4つの分野におけるAI活用に重点を置く。
マイクロソフトの社長兼最高法務責任者であるブラッド・スミス氏は、ブログ記事でこの投資について詳しく説明し、マイクロソフトが救援団体を支援したい理由を語った。
自然災害や人為的災害、抑圧、その他の緊急事態によって引き起こされる人道危機は、時が経つにつれ、私たちの世界を苦しめてきました。世界的な救援組織はこうした事態への対応に奔走していますが、その活動は往々にして事後対応的であり、規模を拡大することが困難です。私たちは、AIとクラウドテクノロジーを組み合わせたテクノロジーが、最前線で働く救援組織が支援活動を予測し、より的確に対象を絞り込む方法を変えることで、より多くの命を救い、苦しみを和らげ、人間の尊厳を回復する上で、ゲームチェンジャーとなり得ると信じています。
マイクロソフトは、AIと資金を重要な活動に活用することを目的とした「AI for Good」プログラムに1億1,500万ドルを拠出することを決定しました。その第一弾となる「AI for Earth」は、昨年発表された5年間で5,000万ドルの拠出金で、大学、非政府組織(NGO)、その他の団体にAIソリューションを提供し、気候変動、水、農業、生物多様性などに関する問題の解決を支援することを目的としています。
5月には、AI for Accessibilityという、5年間で2,500万ドルを投じてAIを活用した技術を開発し、障害者が雇用、人間関係、現代生活という3つの主要分野で課題に対処できるよう支援する計画が発表された。