
セールスフォースのCEOマーク・ベニオフ氏は、クラウド導入の「スイートスポット」に到達したと述べている。
ブレア・ハンリー・フランク著

サンフランシスコ – クラウドソフトウェア大手セールスフォースの共同創業者であり、率直な意見を述べるCEOのマーク・ベニオフ氏は、クラウドベースのソフトウェア導入は「スイートスポット」に達しており、大多数の企業がビジネスを強化するためにサブスクリプションベースのソフトウェアとクラウドサービスへの移行に関心を持っていると考えている。
本日サンフランシスコで開催された Box Dev カンファレンスで Box の共同創業者兼 CEO であるアーロン レヴィ氏にインタビューしたベニオフ氏は、自身の視点を形作る非常にシンプルな基準があると語った。それは、顧客と Salesforce の導入について話し合う際に会う人々だ。

「訪問先の顧客を見ると、もちろん事業部門の幹部と面会し、最高情報責任者(CIO)にも必ず会いますが、最近では最高経営責任者(CEO)と会うことの方が多いんです」と彼は言った。「これは本当に新しいことです。」
ベニオフ氏は、自社の成功は必ずしも特別なものである必要はないと考えている。エンタープライズソフトウェア市場では、様々な企業が成功できる余地が十分にあり、全てを支配するような企業は存在しないと、ベニオフ氏はレヴィ氏に語った。
「ソフトウェアはゼロサムゲームではありません」とベニオフ氏は述べた。「これは巨大なメガマーケットです。誰もが成功できる。誰もがそこにある豊かさを享受できるのです。」
しかし、だからといって企業が競争力を維持する必要がないというわけではない。彼はドイツのエンタープライズソフトウェア大手SAPに対して、特に厳しい批判を控えた。その論点を説明するために、彼はSAPからSalesforceに乗り換えた顧客の事例を挙げ、これは「適切」だったと述べた。
「それはおそらく、SAP が過去 10 年間のイノベーションにおいて、私が 35 年間にわたって見てきたどのテクノロジー企業よりもひどい仕事をしてきたからだ」とベニオフ氏は語った。