
アマゾンの街?アトランタ郊外のコミュニティがテクノロジー界の巨人に独自の街を提供
モニカ・ニッケルズバーグ著

「アマゾンへようこそ」という言葉は、このテック大手のシアトルキャンパスでよく聞かれるが、通常は新入社員やオフィス見学の時に限られている。ジョージア州ストーンクレストの計画が実現すれば、状況は一変するかもしれない。
ストーンクレスト市議会は月曜日、アマゾンが北米第2本社の所在地としてストーンクレストを選んだ場合、町内に345エーカーの土地を確保し、アマゾン専用の都市を建設することを決議した。ただし、この計画が実現すれば、ジェフ・ベゾス氏が下水道システムの設置を監督する必要はないのでご安心を。アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙によると、「アマゾン市」はストーンクレスト市と協定を結び、自治体のサービスを受ける可能性があるという。
「アマゾンの誘致を望んでいる米国の主要都市はいくつかあるが、この先見性のある企業に現在提供しているようなブランディングの機会を持つ都市はどこにもない」とストーンクレストのジェイソン・ラリー市長はジャーナル・コンスティテューション紙に語った。
ブランドイメージ向上のチャンスがあるとはいえ、ストーンクレストのアマゾンHQ2への入札は、控えめに言っても実現の可能性は低い。この町の人口は、アマゾンが求める100万人以上の大都市圏の約半分だ。ストーンクレストは、アマゾンの提案依頼書(RFP)に独自の応募を予定している近隣のアトランタとも競合することになる。
ストーンクレストがアマゾンにちなんで都市に名前を付ける計画は、ツーソンがCEOのジェフ・ベゾスに21フィートのサボテンを贈呈したことから、フィラデルフィアがウォートン校と提携して授業プロジェクトとして大学院生からアイデアを募ることまで、地方自治体が小売業者の注目を集めるために行っている一連の奇抜な策略の最新の例にすぎない。
アマゾン・マニアは、同社が最大5万人の従業員を収容できる「完全に同等」の第二本社を開設するという驚きの発表を受けて、数週間にわたって高まっている。10月19日のRFP締め切りが迫る中、ストーンクレストはHQ2建設に突飛な動きを見せた最後の都市ではないだろう。