
ハイブリッドクラウドの顧客は、Microsoft Azureから新しいサービスと新しいハードウェアを入手しています。
トム・クレイジット著

今年は、クラウド ベンダーがハイブリッド クラウドの定着を決定したことがかなり明らかになりました。Microsoft は、Azure クラウドと自社のサーバーのバランスを取りたい顧客向けに、Ignite 2018 でいくつかの新製品を発表する予定です。
新サービスには、Azure Data Box製品群の拡張が含まれており、これによりMicrosoft CEOのサティア・ナデラ氏は、月曜日にオーランドで行われる基調講演で「インテリジェントエッジ」についてより深く掘り下げた説明が可能になります。また、Azure Stackのアップグレード版も提供され、Kubernetesが利用可能になれば、顧客はKubernetesを実行できるようになります。Microsoftはまた、Azureの一部サービスをサポートするように設計されたWindows Serverの最新バージョンについても発表する予定です。
関連:ハイブリッドクラウドは両方の長所を兼ね備えているのか?5人の専門家が正しい活用方法を解説
クラウドコンピューティングサービスが初期の顧客(最新かつ最高の技術を試すことを好むスタートアップ企業や先進的な開発者)から脱却するにつれ、多くの大企業顧客や見込み客が直面する現実に直面するようになりました。カスタムインフラに数百万ドルを投資してきた企業は、ワークロードをクラウドに移行する理由は数多くあることを認識しています。しかし、それは言うは易く行うは難しであり、規制やセキュリティ上の懸念から不可能な場合もあります。
その結果、Amazon Web Services、Google、Microsoftといった企業は、多額のIT予算を持ち、ワークロードの一定割合をクラウドに移行するだけでも大きな顧客獲得につながる、こうしたタイプの顧客に対応するために、製品戦略を調整してきました。今年初めには、VMwareとのパートナーシップを拡大し続け、ハイブリッド顧客向けのカスタムハードウェアの構築を検討しているAWSや、7月のCloud Nextカンファレンスでいくつかの新しいハイブリッド機能を発表したGoogleなど、こうした事例が見られました。

マイクロソフトは今週、Azureユーザー向けに数十もの新サービスが登場する中、ハイブリッドクラウドについて講演します。Azure Data Box製品ファミリーの拡充を計画しており、ハイブリッドクラウドのユーザーは、自社サーバーとAzure間で大容量データをより容易に移動できるようになります。昨年発表された50ポンド(約23kg)の100テラバイトのデータ保存可能なバージョンは現在一般提供中で、小型版と大型版の両方がパブリックプレビューとして発表される予定です。
Azureクラウドサービスを顧客のサーバーに展開するAzure Stackは、Dell、HPE、LenovoなどのMicrosoftパートナーが構築したシステムで最大16ノードをサポートするようになりました。Microsoftはまた、Azure Stack上で実行可能なKubernetesのバージョンも公開する予定です。これは、Googleが7月に発表したオンプレミス版Kubernetesに類似しています。
また、第 2 位のクラウド コンピューティング プロバイダーは、他のクラウド サービス企業に影響を及ぼす可能性のあるいくつかの新機能も披露する予定です。
マイクロソフトが社内でアプリケーション配信サービスとして使用しているAzure Front Door Serviceが、Azure顧客向けにパブリックプレビューとしてリリースされる予定で、シアトルのF5 Networksに影響を与える可能性があります。また、マイクロソフトは、分散型サービス拒否攻撃(DDoS)対策技術を一般公開する予定です。顧客は既にCloudflareにDDoS攻撃対策サービスの提供を依頼している可能性があります。