
Stack OverflowはMicrosoftのAI技術を使ってソフトウェア開発者を支援するチャットボットを作成した。
トム・クレイジット著

難しいプログラミング問題に悩まされているソフトウェア開発者は、Stack Overflow を閲覧する際に、Microsoft の人工知能技術を使用して構築されたチャットボットという新しい選択肢を利用できるようになりました。
月曜日の朝に開催されたMicrosoft Igniteのセッションで発表されたこのチャットボットは、開発者がプログラミング技術に関する質問をStack Overflowで行えるようにするものです。Stack Overflowは、ちょっとした助けを求める開発者に人気のリソースです。このチャットボットはStack OverflowとMicrosoftの共同プロジェクトであり、Microsoft Cognitive ServicesとMicrosoft Bot Frameworkのいくつかの異なる側面を活用していると、Stack Overflowはブログ記事で述べています。
Stack Overflowは既に、質問を持つ開発者と回答を持つ開発者を繋ぐサービスや、求職者を支援するサービスなど、サイト上で利用可能なサービスの一部に人工知能を活用していると、Stack Overflowの最高技術責任者であるデイビッド・フラートン氏はIgniteのステージで述べた。「私たちは、回答を探す時間を減らし、コードを書く時間を増やしたいと思っています」と彼は述べた。

この新しいチャットボットでは、開発者は遭遇した問題について自然言語で質問したり、コードのスクリーンショットをアップロードしてトラブルシューティングを進めたり、ボットにコードを入力して即座に分析したりすることができます。ボットはStack Overflowの技術コンテンツライブラリから関連ページを返したり、開発環境にコピー&ペーストできる適切なコードを生成したりします。
昨年のチャットボットをめぐる熱狂は、かなり冷めたように見えますが、開発者がユーザーとインタラクションする新しい方法を模索する中で、この技術の開発は引き続き進展しています。クラウドプロバイダーも、Amazon Web ServicesのLexやGoogle Cloud Platformの機械学習APIなどのサービスを通じて、この流れに追随しています。
マイクロソフトのCEO、サティア・ナデラ氏がMicrosoft AI and Research部門を設立し、AIを同社の中核事業の一つに据えてから1年、月曜日に開催されたIgniteにおけるITプロフェッショナル向けプレゼンテーションでは、人工知能(AI)が共通のテーマとして取り上げられました。また、Dynamics365にAIベースの新機能が追加され、ユーザーは顧客サービス製品にチャットボットや「バーチャルエージェント」を導入できるようになりました。