
クラウドで迷子?ファイル共有サービスHomePipeが110万ドルを調達
ジョン・クック著
音楽、写真、書類など、デジタルファイルにどこにいてもアクセスしたい時があります。それが、シアトルで設立2年のスタートアップ企業HomePipe Networksの願いです。同社は本日、エンジェル投資家から110万ドルの資金調達を発表しました。元Aventail CTOのクリス・ホーペン氏によって設立されたHomePipeは、ユーザーが自宅のパソコンから安全にファイルにアクセスできるようにする無料サービスです。
HomePipeは、ある意味、RealNetworksの新しいサービスであるUnifiを彷彿とさせます。しかし、Hopen氏はGeekWireの取材に対し、まだ正式リリースされていないUnifiは、ユーザーが有料でクラウド上の情報を同期できるWebベースのストレージサービスに近いものだと述べています。
「私たちは、ありきたりのクラウドストレージ企業でも、box.netやdropbox.comの模倣でもありません。正反対です」と彼は言います。「HomePipeの無料サービスは、自宅や職場のパソコンに保存されているデジタルファイル(あらゆるサイズの高解像度写真、音楽ライブラリ、動画、プレゼンテーション、文書など)に、あらゆるウェブブラウザやモバイルデバイスから、迅速かつ簡単、そして安全にアクセスし共有できるという革命をもたらします。ストレージに余分な費用をかけたり、クラウドへのアップロード、整理、同期に何時間も費やす必要はありません。」
HomePipeは現在10万人以上のユーザーを抱えており、今回の資金調達により成長を加速させたいと考えている。また、元Scout Analytics、最近ではDocuSignに勤務していたDoug Wheeler氏が最高マーケティング責任者に就任し、チームにさらなる戦力強化を図る。
調達総額は現在150万ドルに達しており、ホーペン氏は年末までに従業員数を15~20人程度にまで引き上げると予想している。今回の投資は、スカウト・アナリティクスの創業者兼会長であるマーク・ディサール氏が主導した。
「HomePipeサービスは他に類を見ないものです。何百万人もの人々が抱える真の課題、つまり、クラウドサービスへのアップロードや同期、コピーに何時間も費やすことなく、いつでもどこでも複数のデバイスから写真、動画、文書に簡単かつ安全にアクセスできるという課題を、見事に解決します」とディサール氏はリリースで述べています。
ジョン・クックは、シアトルを拠点とするテクノロジーニュースサイト「GeekWire」の共同創設者です。Twitterで@geekwirenewsをフォローしてください。