
マイクロソフト、会話型AIサービス強化のためボットスタジオXOXCOを買収
ナット・レヴィ著

マイクロソフトは、ボットや会話型人工知能ツールを開発するオースティンに拠点を置く企業、XOXCO を買収した。これは、このテクノロジー大手の AI の信頼性を高める一連の取引の最新のものだ。
XOXCOは設立5年の企業で、Slackで初めて商用利用可能な会議スケジュール管理ボット「Howdy」を開発しました。MicrosoftとXOXCOは過去にも提携しており、GitHubユーザーに開発者ツールを提供するBotkitも開発しました。
マイクロソフトはブログ投稿で、「自然言語が新たなユーザーインターフェースとなる世界」が到来し、人々の生産性向上に貢献するだろうと述べています。今回の買収により、現在36万人以上の開発者をサポートするMicrosoft Bot Frameworkサービスの強化が期待されます。
XOXCOとの契約は、本日サンフランシスコで開催されたAIイベントでの一連の発表の中で発表されました。その一環として、マイクロソフトは企業が自社ブランドのデジタルアシスタントを構築するための新しいオープンソースツールセットを発表しました。この開発は、マイクロソフトが自社のデジタルアシスタントCortanaの導入と同等、あるいはそれ以上に、顧客に自社の開発者ツールを裏で活用してもらうことに関心を持っていることを示しています。
マイクロソフト自身も、会話型ボットの世界で事態が悪化する可能性があることを身をもって経験しています。これは、問題を抱えたチャットボット「Tay」の実験が示す通りです。本日の発表の一環として、マイクロソフトは会話型AIの責任ある開発のための新たなガイドラインを発表しました。
マイクロソフトによるXOXCOの買収は、年間を通してのAI関連企業の買収のパターンに合致する。5月には、XOXCOと同様に会話型AIに注力するカリフォルニア州バークレーのSemantic Machinesを買収した。その1か月後、マイクロソフトはサンフランシスコを拠点とするスタートアップ企業Bonsaiの買収を発表した。Bonsaiは、企業の既存業務への機械学習とAI機能の導入を支援する。9月には、同じくサンフランシスコを拠点とするLobeを買収した。Lobeは、コードではなくドラッグアンドドロップ式のユーザーインターフェースでディープラーニングモデルを構築するためのビジュアルツールを開発している。