
ビル・ゲイツ氏:LinkedInとの提携はマイクロソフトに「世界を驚かせる」新たなチャンスを与える
トッド・ビショップ著
マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏はブルームバーグTVとの新たなインタビューで、マイクロソフトによる260億ドルのLinkedIn買収が水面下で進められていたことについて、両社が単独で行うよりも協力してより多くのことを成し遂げられる可能性を考えて「非常に励みになった」と語った。

「素晴らしい取引だと思います。LinkedInは多くのものをもたらしてくれます」とゲイツ氏はインタビューで語った。「リード・ホフマン氏、ジェフ・ワイナー氏、そしてLinkedInのチームは素晴らしいオーディエンスを築き上げてきました。マイクロソフトの取り組み、つまり人との繋がりや生産性向上、そしてプロフェッショナルのコミュニケーション支援と組み合わせることで、大きな相乗効果が生まれると考えています。ですから、この取引が成立した時は非常に勇気づけられましたし、本当に実現したことを嬉しく思います。」
同氏は、株式市場がこの取引に対して冷淡な反応を示していることについて尋ねられると、「両社を合わせた価値は、両社単独よりも大きいと確信しているが、市場が我々にそれを示すことを望んでいるというのは喜ばしいことだ」と答えた。
彼はさらにこう付け加えた。「当社はソフトウェアとオーディエンス管理のエキスパートであり、今や世界を驚かせ、『わあ、このフィード、LinkedInのこのプロフェッショナルフィードを見てください。自分のキャリア、自分の会社、自分の業界について知りたいのはまさにこれです。だからまた見に行きます』と言える機会を得たことは素晴らしいことです。もしこれを、例えばソーシャルの世界におけるFacebookフィードと同じくらい価値のあるものにすることができれば、それは大きな価値創造であり、それは何年もかけて実現するでしょう。」
潜在的な課題について、ゲイツ氏は「マイクロソフトは他の多くのテクノロジー企業と同様に、これまで他社よりもうまくいった取引を経験してきました。今回の取引については十分な準備ができており、シナジー効果の本質は非常に明確です」と述べた。
ブルームバーグテレビのエリック・シャッツカー氏によるゲイツ氏へのインタビューの一部は上記でご覧いただけます。インタビュー全編は6月27日の週に放送予定です。