
ビル・ゲイツが「史上最も好きなチャート」を使ってトランプ大統領の対外援助削減案に対抗した方法
クレア・マクグレイン著

オタクなら誰でも言うように、良いチャートに勝るものはない。そして、マイクロソフトの創設者であり、世界有数の慈善家でもあるビル・ゲイツも、そのことを十分に経験している。
しかし、他のチャートよりも際立っているチャートが1つあり、ゲイツ氏と他の国際保健リーダーたちは最近、トランプ政権が提案した対外援助削減と戦うためにそのチャートを活用した。
「私たちは、私の史上最高のお気に入りのグラフとも呼ばれる、5歳未満児の年間死亡数の驚異的な減少を示すグラフを取り上げ、今日から2030年までにどのような違いが出るかを示しました」とゲイツ氏は水曜日、世界疾病負担研究の20周年を記念するイベントで述べた。

このグラフは、1990年には世界中の1,000人の子供のうち85人が5歳未満で死亡していたことを示しています。2016年までにその数は半分以上減少し、わずか38人になりました。
「ワクチン、経済発展、これらすべてが素晴らしい成果を生み出している。これは世界が最も祝福すべきことの一つだ」とゲイツ氏は述べた。
しかし、この闘いはまだ勝利には程遠い。国際保健活動への資金が削減された場合に何が起こるかを示すため、ゲイツ氏をはじめとする国際保健リーダーたちは2030年までの予測図を作成した。
「このグラフが示しているのは、優れた実践と資金の普及に十分な努力をしなければ、その期間に31までしか下がらないということです」とゲイツ氏は述べた。「一方、そうしたことに資金を投入すれば、19まで下がるのです。」
「あの曲線の下、赤と緑の間にある面積は、2000万人の命を意味します」と彼は言った。「皆さんも同意すると思いますが、2000万もの悲劇が起こっているのです」
国際保健活動家たちがワシントンD.C.に、対外援助は国民の資金を投じる価値のある投資であると納得させたかどうかは不明だ。水曜日の朝、共和党指導部は税制改革案を提案した。この改革案は連邦政府の歳入を大幅に削減し、政府資金によるプログラム全般の削減につながる可能性が高い。もしこの削減がトランプ大統領が今年初めに提案した予算案と同じような内容であれば、対外援助は削減対象の一つとなる可能性が高い。