
IDC: タブレットは今年ノートパソコンを凌駕し、2015年にはPC市場全体を上回る
トッド・ビショップ著
IDCが今朝発表した新たな予測によると、世界のタブレット出荷台数は今年58%以上増加し、初めてノートパソコンの出荷台数を上回る見込みです。IDCによると、タブレットの出荷台数は2015年までに3億3,200万台に達し、パソコン市場全体を上回る見込みです。
これらの予測は、コンピューティング環境の劇的な変化とモバイルデバイスへの移行を示す最新の兆候です。IDCはまた本日、「ユーザーがPCの購入を延期したり、タブレットやスマートフォンでコンピューティングニーズの多くを賄うといった代替手段を検討するケースが増えているため」、従来のPCの出荷台数が今年7.8%減少すると予測しました。
この状況は、Microsoftにとって継続的な課題となっています。昨年秋にリリースされたWindows 8では、タブレットでのOSの動作を向上させるための一連の変更が導入されましたが、同時に、長年のWindows PCユーザーにとっては操作の習得が困難なものとなりました。Microsoftが近々リリースする「Windows 8.1」アップデートでは、これらの問題の一部が解消されると期待されています。
IDCは以前、第1四半期のPC出荷台数が過去最大の14%近く減少したと発表しており、その一因としてWindows 8への警戒感が挙げられている。マイクロソフトのタブレット市場シェアは、AppleのiPadやAndroidタブレットと比べると依然として小さい。マイクロソフトはマーケティングキャンペーンをますます積極的に展開し、Windows 8タブレットとAppleタブレットを対比させることでiPadに挑んでいる。
IDCはタブレット予測の中で、「Appleはタブレット革命の最前線に立ってきたが、現在の市場拡大は低価格のAndroidデバイスによってますます推進されている」と述べている。
声明はさらに次のように述べています。「2013年のタブレットの世界平均販売価格(ASP)は10.8%下落し、381ドルになると予想されています。一方、2013年のPCの平均販売価格はそのほぼ2倍の635ドルです。IDCはタブレットの価格がさらに下落すると予測しており、これによりベンダーは、PC業界が長年目指してきた価格帯で、より多くの人々に実用的なコンピューティング体験を提供できるようになるでしょう。」
IDCは、他の予測の中でも、iPad miniやAmazonのKindle Fireの7インチ版など、画面が8インチ未満のタブレットが今年のタブレット市場で最大のセグメントとなり、タブレット出荷台数全体の55%を占めるだろうと述べている。