
Windows 95の設計者が、モバイルデバイス向けのオープンソースのメディアリッチなドキュメント作成プラットフォームを発表
ジェームズ・リズリー著

PowerPointはビジネスプレゼンテーションには最適ですが、ウェブサイトで製品デモを行ったり、メールで調査結果を報告したりする際には、画像とテキストだけでメッセージを伝えるのは困難です。そこで、中島聡氏による新しいプロジェクトの出番です。

本日発表されたSwipeを使えば、ユーザーはタッチ対応デバイスからアニメーション、動画、ベクターグラフィック、音声などを活用したメディアリッチなドキュメントを作成できます。このオープンソースプラットフォームは、来月開催されるシリコンバレー・コミコンで正式デビューを飾ります。
Windows 95と98のリードアーキテクトを務めた中島氏は、UIEvolutionの創設者兼暫定CEOです。彼は、ブランド化されたデザインアプリや、一見シンプルなインタラクティブドキュメントを作成するためにしばしば必要となる複雑なプログラミングに代わるツールとして、Swipeを開発しました。このオープンソースプラットフォームでは、ユーザーはSwipe Engineドキュメントビューアを他のプロジェクトに組み込むこともできます。
UIEvolutionはSwipeを採用した最初の企業です。同社のクラウドベースのExperienceManagerにより、顧客はSwipeを使ってコンテンツを作成し、インタラクティブスクリーンにプッシュできるようになります。UIEvolutionのソフトウェアは、ホテルの客室やクルーズ船の18,000台以上のスクリーンで稼働しており、顧客はタッチ操作を重視した新しいエクスペリエンスを迅速に構築できるようになります。
潜在的な用途は、ホスピタリティ業界だけにとどまりません。Swipeはタブレットやスマートフォンで制作するため、音声、動画、シンプルなタッチ操作のアニメーションを簡単に追加でき、非常に効果的です。Swipeは、複雑な家電製品の操作方法を説明する動画やアニメーションを組み込んだ製品デモを作成したり、タイムゾーンをまたぐ企業でユーザーが非同期のプレゼンテーションを作成する際に、PowerPointをナレーションに置き換えるといった用途にも活用できます。
Swipe は現在、App Store で iPhone 用の無料デモ アプリを提供しており、ユーザーは Github 上のオープン ソース コードにアクセスして、来月の正式発表前にプロジェクトを試すことができます。