
エクスペディアの新しい入札プログラムにより、ホテルは検索結果でより良い位置を購入できるようになる
ジェームズ・リズリー著

エクスペディアは、新たな入札プログラムを通じて、ホテルが検索結果の上位に表示されるよう支援している。
旅行ニュースサイトSkiftがExpediaのCFOマーク・オカーストロム氏に本日行ったインタビューによると、前四半期に開始された「Expedia Accelerator」プログラムは1年前から準備が進められていたという。このプログラムでは、Expediaの様々なホテルや航空券のウェブサイトが旅行予約のためのマーケットプレイスへと変貌することになる。

「この1年間で事業の転換を進めてきましたが、2016年もさらにマーケットプレイス化を進めていきます」とオカーストロム氏はSkiftに語った。「ホテルが、私たちではなく、適切な相手と競争できるマーケットプレイスです。私たちの予約プラットフォームと世界中の素晴らしいブランドが提供する膨大なトラフィックと予約をめぐって、ホテル同士が競い合うことができるのです。」
このプログラムの具体的な詳細は公表されていないが、ホテルは検索結果ページの特定のスロットへの掲載を入札できる。しかし、ホテルはすべての検索結果の上位に広告費を支払って掲載できるわけではない。消費者が求めている他のニーズにも対応する必要がある。
「そして、最終的に消費者への露出を最大限に高めることに成功しているホテルは、一般的にいくつかの点に取り組んでいます」とオカーストロム氏は述べた。「一つは、お客様に魅力的な料金を提供し、同時に重要なピーク時にも優れた空室状況を提供することです。そうすることで、消費者はそれらのホテルをクリックして予約します。私たちのマーケットプレイスでは、消費者が気に入ったホテルを見つけ、予約時に投票すると、そのホテルの並び順が上位に表示される仕組みになっています。魅力的な商品を提供していないホテルは、一般的に苦戦を強いられるのです。」
アクセラレーター・プログラムは現在展開を開始したばかりで、現時点では一部の市場のみで実施されていると、CEOのダラ・コスロシャヒ氏は昨日の決算説明会で語った。しかし同社によると、パートナー企業はこのプロセスに満足しており、Hotels.com、Orbitz、Trivagoを含むExpediaのウェブサイト全体で良好な成果を上げているという。
同社は昨日発表した第4四半期決算で期待を下回ったものの、投資家たちはひるんでいない。エクスペディアの株価は、明るい将来見通しのおかげで、本日これまでに約10%上昇している。OrbitzとAirbnbの競合HomeAwayの主要買収、そしてこの新しいマーケットプレイスモデルにより、市場はエクスペディアが1,250万ドルの四半期損失から回復する準備ができていると見ているようだ。