
アマゾンは極秘の「ベスタ」プロジェクトで家庭用ロボットを開発中との報道
トッド・ビショップ著
Alexa を家に招き入れたとしても、彼女がリビングルームを走り回る準備はできていますか?
アマゾンは家庭用ロボットの秘密のラインを開発中で、バーチャルアシスタントをモバイル化することを目指している可能性があると、ブルームバーグ・ニュースが今朝、同社の計画に詳しい匿名の関係者を引用して報じた。ブルームバーグによると、このプロジェクトのコードネームは「ヴェスタ」で、ローマ神話の家庭と家族の女神にちなんでいる。
この取り組みは、Amazonのハードウェア部門Lab126を率いるグレッグ・ゼア氏が主導し、ブルームバーグの報道によると、元Apple幹部のマックス・ペイリー氏がコンピュータービジョンの取り組みを率いている。同報道によると、プロトタイプのロボットは「自動運転車のように家の中を移動できる」という。
アマゾンは、ソニー、LGなどを含む、家庭用ロボットを投入してきた多くのテック企業の列に加わることになる。他の企業はいずれも大きな注目を集めていないが、シアトルを拠点とするこのテック企業は、市場参入に向けて独自の立場にある。アマゾンは2012年のKiva Systems買収などにより、既に倉庫向けロボットを開発しており、AlexaやAmazon Web Servicesといった既存の技術プラットフォームを活用すれば、家庭用ロボット市場への参入に必要な多くの要素を揃えている。
このプロジェクトは数年前から準備が進められているが、ブルームバーグはLab126の求人情報ページでロボット関連の求人が増加していることを、作業が活発化している証拠だと指摘している。ブルームバーグによると、アマゾンは今年中に従業員の自宅でロボットのテストを開始し、2019年には一般公開される可能性があるという。
アマゾンはブルームバーグの記事に関してコメントを控えたが、記事が発表された今、同社が何かコメントするか否かを確認している。