
インピンジは監査調査のさなか決算発表の期限を守れず、ナスダックは「欠陥通知」で対応
ナット・レヴィ著

ナスダックは、数十億個のアイテムを追跡・識別するコネクテッドチップのメーカーであるImpinjが監査委員会による調査が進行中であることを明らかにした後、四半期決算を期日までに報告しなかったとして同社に「欠陥通知」を出した。
RAIN RFID製品で知られるシアトルの企業、Impinjは先週、元従業員からの苦情を受けて、取締役会の監査委員会が弁護士を雇用し「独立調査」を実施すると発表した。Impinjは調査内容や苦情の内容についてほとんど詳細を明らかにしなかったが、調査が終了するまで米国証券取引所(SEC)に四半期決算報告書(10-Q)を提出できないと述べた。
「インピンジは調査の期間や結果を予測することはできず、監査委員会が調査を完了するまでフォーム10-Qを提出する立場にありません」と同社は先週のプレスリリースで述べた。
これに対し、ナスダックは「欠陥通知」を発行し、インピンジに対し10-Qを発行する計画を立てるための60日間の猶予期間を開始した。ナスダックとの合意に至れば、インピンジは最大180日間の例外を認められる可能性があり、その場合、2019年2月5日までにコンプライアンスを回復する期限が与えられる。
インピンジ社は、我々が調査について尋ねたところ、それ以上の詳細は明らかにしなかったが、ナスダックへの準拠を取り戻す計画があるとは述べた。
インピンジがナスダックの期限を守らなかった場合、ナスダックは同社株の取引を停止する可能性があります。インピンジはプレスリリースで、本日ナスダックに通知したことは取引に影響を与えないと述べています。
ナスダックへの通知発表後、インピンジの株価は月曜日の時間外取引で横ばいとなった。先週の決算発表と調査の延期を受け、インピンジの株価は13%下落した。
インピンジは、四半期決算発表の際には、ウォール街の予想と自社の予測を上回る2,850万ドルの収益を報告すると予想している。