Watch

DockerとArmが提携し、Armサーバー上でのコンテナ化アプリケーションの導入を加速

DockerとArmが提携し、Armサーバー上でのコンテナ化アプリケーションの導入を加速

トム・クレイジット

コンテナのオーケストレーション。(写真提供:Flickr ユーザー Jumila / cc2.0)

Amazon Web Services が昨年導入した Arm クラウド サーバーを実際に使用している開発者がどのくらいいるかは不明ですが、代替プロセッサに対する Docker の新たなサポートにより、状況が変化する可能性があります。

Docker社とArm社は水曜日の朝、両社の提携により、開発者が個人用コンピュータ上でコンテナ化されたアプリケーションを構築できるようになると発表しました。そのための開発ツールは、来週のDockerConで開発者向けプレビューとして提供されます。この提携により、開発者はArmプロセッサ上での作業を容易に行うことができます。Armプロセッサは、これまで開発者にとって唯一の選択肢とされてきたIntelプロセッサとは異なるアプローチを必要とします。

インテルがサーバー市場を独占しているため、過去10年間に開発されたソフトウェアの大部分はインテルのx86プロセッサ向けに設計されています。しかし、サーバーベンダーやクラウドコンピューティングプロバイダーは、代替となるArm命令セットの導入を長年試みてきました。その試みは昨年11月、AWSがインテルとAMDの従来のx86コンピューティングインスタンスに加え、コンピューティングオプションとしてカスタムGravitonプロセッサを導入したことで終わりを迎えました。

しかし、Armサーバーエコシステムの発展を阻んできた大きな障害の一つがソフトウェアサポートです。この分野ではここ数年で大きな進歩が遂げられてきましたが、Dockerとその人気のコンテナフォーマットによるサポートは大きな前進と言えるでしょう。

両社はまた、Armプロセッサとその低消費電力特性が活かされるエッジコンピューティングのニーズへの対応策として、今回の提携をアピールしています。詳細は来週開催されるDockerConで発表される予定です。