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電気飛行機メーカーのEviationがDHL Express向けにAlice貨物機12機を納入

電気飛行機メーカーのEviationがDHL Express向けにAlice貨物機12機を納入

カート・シュロッサー

Eviation による Alice eCargo 機のレンダリング。(Eviation 画像)

ワシントン州アーリントンに本社を置く電気航空機メーカーのEviationは、物流会社DHL Expressに貨物を配送する予定で、火曜日に同会社がEviationの完全電気式Alice eCargo航空機12機を発注したと発表した。

シアトル北部のスノホミッシュ郡に拠点を置くエビエーション社は7月、バッテリー駆動のアリス旅客機の初生産を開始し、今年後半に初飛行させる計画を明らかにした。

DHLは、2024年に納入が予定されている排出ガスゼロの航空機で荷物を配達することを目指している。

「当社の投資は常に、二酸化炭素排出量の削減という目標に沿っています」と、DHLエクスプレスのCEO、ジョン・ピアソン氏はニュースリリースで述べています。「Eviationは私たちの目的を共有する完璧なパートナーであり、共に持続可能な航空の新たな時代へと飛躍していきます。」

Aliceの最初のプロトタイプは、2019年6月のパリ航空ショーで公開されました。Eviationによると、Aliceはパイロット1名で操縦でき、2,600ポンド(約1,100kg)の積載が可能。1時間の飛行につき30分以内の充電で、最大航続距離は440海里(約640km)で、フィーダー路線に最適です。

「オンデマンドの買い物と配達が継続的に増加する中、アリスはDHLがクリーンで静かで低コストの運営を確立することを可能にし、ここ米国からより多くのコミュニティにさらなる機会を切り開くことになる」とエビエーションの会長、ローイ・ガンザルスキ氏は声明で述べた。

配送業務の電動化は、二酸化炭素排出量の削減を目指す企業にとって重要な目標です。CNBCが指摘しているように、フェデックスは2040年までに世界中でカーボンニュートラルな事業運営を実現するという目標を掲げ、車両の電動化、持続可能なエネルギー、そして炭素隔離という3つの主要分野に当初20億ドル以上を投資する予定です。Amazonもまた、電気トラックメーカーのRivianに数十億ドルを投資し、同社の配送バン10万台を自社の物流車両群に導入するなど、大規模な取り組みを進めています。