
テック系スタートアップ101:成功への鍵
Seattle 2.0 Authorsによる
編集者注:この記事は元々Seattle 2.0に掲載されたもので、Seattle 2.0とそのアーカイブコンテンツの買収に伴いGeekWireにインポートされました。詳しい背景情報については、こちらの投稿をご覧ください。
アンソニー・スティーブンス
私の「Tech Startups 101」シリーズの今日の記事は、計測機器についてです。(このシリーズの以前の記事は、こちら、こちら、こちら、そして最新の記事は、こちらでご覧いただけます。)
インストルメンテーションとは何でしょうか?それは、あなたとあなたのチームがソフトウェアの状況に関する有用なデータを取得できる能力です。典型的な例としてはGoogle Analyticsがあります。これは、ウェブサイトへの訪問者数(その他多くの情報を含む)を迅速かつ正確に教えてくれるツールです。確かに有用な情報です。90年代後半から2000年代にかけて、サイトのトラフィック数を分析する業界全体が成長し、多くの企業が訪問者数やトレンドを主として、あるいは完全に根拠として買収されてきました。
外部インストルメンテーションと内部インストルメンテーションを区別したいと思います。外部インストルメンテーションは事後的に活用できます。例えば、Google Analytics、サイト稼働時間サービス、メールニュースレター配信追跡、PayPalレポートなどです。これらのインストルメンテーションサービスを利用するために、ソフトウェアに大きな変更を加える必要はありません。例えば、Google Analyticsでは、Webページに簡単なJavaScriptを追加するだけで済みます。
一方、内部インストルメンテーションはソフトウェアに組み込まれており、通常、何が起こっているかをより深く、より技術的に、より詳細に把握できます。以下に例を示します。
自動例外通知。 処理されない例外が発生したときに、チームに自動的に電子メールを送信するハンドラーを組み込むことができます。
メソッドのログ記録。 スイッチを切り替えるだけで、ソフトウェア内のどのメソッドがどのようなパラメータで呼び出されたかを示す非常に詳細なログファイルの出力を開始できます。
パフォーマンス監査。 コードの特定の主要部分の実行時間をほぼリアルタイムで通知するフックを記述できます。
特別なイベント通知。 ビジネス固有のルールを設定していますか?ルールがトリガーされたときに通知を受け取ることができます。例えば、「同じIPアドレスから同じ時間に複数のアカウントが作成された」といった通知が考えられます。
カスタマイズされたダッシュボード。 貴社には特別なレポート作成ニーズがあります。カスタムダッシュボードは非常に役立つかもしれません。オンライン小売業者であれば、「アップセルのCTAを毎日何人がクリックしたか、そしてそのうち何人が最終的に高価格帯の商品を購入したかを教えてください」といった表示が考えられます。
計測機器の潜在的な欠点は何ですか?
時間とコスト。 ソフトウェアにインストルメンテーションを追加したり、サードパーティのサービスを利用する他社に費用を支払ったりするには、時間と費用がかかります。
情報過多。「指先で情報が手に入る」という言葉を、20年前にマイクロソフトのビル・ゲイツが作ったことをご存知でしたか?(私は今まで知りませんでしたが。)鍵となる仮説はこうです。「情報は多ければ多いほど、そして入手が容易であればあるほど良い」。ここには明確な論争があります。「情報過多」という言葉は、この対立する議論をうまく要約しています。しかし、これは「すべての情報」か「情報なし」か、白か黒かの二者択一ではありません。ビジネスには、知っておきたかったり、知っておく必要のある重要な事柄があり、どこに線を引くかは自由です。
間違った測定をしてしまうこと。 これは計測機器自体の欠点ではありませんが、何かを計測していると、それに基づいて行動する可能性が高くなります。もし計測しているものが、ビジネスの効果的な指標でなかったらどうでしょうか?計測機器を導入する前に、多くの検討(オフラインでの検討)が必要です。計測機器は開胸手術ではなく、関節鏡手術だと考えてください。「選択的」かつ「ターゲットを絞った」方法で考え、測定対象の選択を頻繁に見直しましょう。
適切に使用すれば、インストルメンテーションはスタートアップに大きな価値をもたらします。しかし、インストルメンテーションは万能薬ではなく、多ければ多いほど良いというわけでもありません。インストルメンテーションに関するご経験はいかがでしたか?ぜひコメント欄で共有してください!
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