
マイクロソフトは「前例のない」オープンソースイニシアチブで初期段階のサーバーハードウェア設計を公開する予定
ダン・リッチマン著

「オープンソース」という言葉はほとんどの場合「ソフトウェア」を修飾しますが、必ずしもそうである必要はありません。クラウド関連のハードウェアもオープンソースモデルを用いて開発可能であり、Microsoftはそれを実現するためのより良い方法があると述べています。

本日のブログ投稿で、Azure ハードウェア インフラストラクチャ担当ゼネラル マネージャーの Kushagra Vaid 氏は、従来よりも設計プロセスのかなり早い段階でオープン ソース ハードウェア設計を導入する取り組みである Project Olympus の基本を説明しました。
マイクロソフトは2014年から、Apple、Dell、Facebook、Google、Intel、Juniper Networks、Nokiaを含む業界団体であるOpen Compute Project(OCP)のメンバーであり、データセンターハードウェアの設計を共有しています。OCPの標準では、設計が実稼働環境に対応した時点で共有されるとヴァイド氏は述べています。その時点では、大幅な変更を行うには遅すぎます。そのため、マイクロソフトは設計が半分程度完成した時点で提供を開始します。
これにより、オープンソースソフトウェアと同様に、コミュニティは設計をダウンロード、変更、さらにはフォーク(変更)することが可能になるとヴァイド氏は述べた。この変更により、新しいハードウェアの提供が迅速化される可能性があるとヴァイド氏は述べた。Open Compute Project FoundationのCTOであるビル・カーター氏は、リリースの中で、この変更を「OCPの歴史において前例のない」ものだと述べた。
プロジェクト・オリンパスでは、マイクロソフトは新型マザーボード、バッテリー内蔵の高可用性電源、サーバーシャーシ、高密度ストレージ拡張、新型ラックPDU、そして標準規格に準拠したラックマネジメントカードを提供する予定です。これらのモジュール式ビルディングブロックは独立して使用可能だとヴァイド氏は述べています。
ヴァイド氏によると、マイクロソフトが現在購入しているサーバーの90%以上はOCP提供の仕様に基づいているという。ヴァイド氏は、火曜日にロンドンで開催されるカンファレンス「Datacenter Dynamics: Zettastructure」で、Project Olympusに関する詳細情報を発表する予定だと述べた。