
アナリスト:マイクロソフトとグーグルがクラウドの新たな勢いを見せる中、AWSの成長は「緩やかになる」可能性がある
トッド・ビショップ著

パシフィック・クレスト・セキュリティーズの最新調査ノートによると、マイクロソフトとグーグルとの競争激化により、アマゾン・ウェブ・サービスの成長は「今年と来年は緩やかになる可能性がある」という。
これを受けて、同社はアマゾン全体の目標株価を、従来の905ドルから895ドルに小幅引き下げました。これは、AWS事業がアマゾンの財務状況全体にとっていかに重要になっているかを示す新たな兆候であり、昨年のAWSからの売上高は120億ドルを超えました。アマゾンの株価は本日、若干下落しており、本稿執筆時点では1株あたり853ドル前後となっています。
パシフィック・クレストのシニアリサーチアナリスト、ブレント・ブレイスリン氏とその同僚によるこの調査ノートは、Microsoft Azureの新たな勢い、特に民間運営のデータセンターからパブリッククラウドプロバイダーへの移行を進めている大企業や政府機関における勢いを指摘しています。また、Snapchat、コルゲート・パーモリーブ、HSBC、eBay、シュルンベルジェ、ベライゾンといったGoogle Cloudの最近の顧客獲得についても言及しています。
しかしパシフィック・クレストは、AWS 全般に対して強気の姿勢を維持しており、インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス (IaaS) とプラットフォーム・アズ・ア・サービス (PaaS) における初期のリードが先行者利益をもたらし続けていると指摘している。
「Microsoft AzureとGoogle Cloudが若干のマージンで優位に立っているものの、AWSが今日築き上げた規模の優位性は、競合他社にとってその圧倒的な収益リードを縮めるためのハードルを高く設定している」とPacific Crestの調査ノートは述べている。「最終的には、大数の法則とこれらの従量制モデルにおけるデータ重力の法則により、競合他社が1年以内にAWSに追いつくことは困難となるだろう。これは、AWSに追いつくための競争が数年にわたる、数十億ドル規模の取り組みになることを示唆している。」
一方、オラクルも今週の収益報告で自社のクラウド事業の新たな勢いを指摘し、AWSへの取り組みを続けている。