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マイクロソフトは会話型戦略をさらに進めるため、メッセージングスタートアップのWand Labsを買収した。

マイクロソフトは会話型戦略をさらに進めるため、メッセージングスタートアップのWand Labsを買収した。

ダン・リッチマン

ヴィシャル・シャルマ、ワンド・ラボ創設者兼CEO
ヴィシャル・シャルマ、Wand Labs創設者兼CEO(Wand Labs経由)

マイクロソフトはメッセージングアプリ開発会社ワンド・ラボを買収した。同社はこの買収により、3月に開催された開発者会議「Build」で発表した「プラットフォームとしての会話」構想を加速させるとしている。

「Wand Labsの技術と人材は、会話型インテリジェンスの台頭時代における当社の地位を強化するでしょう」と、マイクロソフトの情報プラットフォームグループ担当バイスプレジデント、デビッド・クー氏はブログ投稿で述べています。「この買収は、Bing、Azure、Office 365、そしてWindowsプラットフォームの力をさらに強化するものです。」

ワンドの創業者兼CEOであるヴィシャル・シャルマ氏は、同社のウェブサイトで「会話が中心となるこの新しい時代に対する私たちの情熱を共有する会社に参加できてうれしく思います」と述べた。

同社のサイトによると、Wandは「アプリの壁を取り払い、チャットにサービスを統合し、それらを連携させて、より少ないタップでより多くのことができるようにすること」を目指していた。

同社は、メッセージング、デバイスやサービスへのアクセスの安全な付与・共有・取り消し、そしてユーザー管理とアイデンティティ管理を扱う自社技術のAPI構築に取り組んでいた。iOSとAndroid向けにアプリの初期バージョンをリリースしていたが、試験運用は中止すると発表している。

契約条件は明らかにされていないが、2013年に設立され、インターウエスト、コスラ・ベンチャーズ、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズの支援を受けているシリコンバレーの新興企業であるワンドは、今週初めにマイクロソフトがリンクトインを262億ドルで買収することに合意した際の大きな取引に比べれば小さなものだ。

ウェブサイトに掲載されている従業員の写真はわずか7人だ。LinkedInのプロフィールによると、シャルマ氏はワンドを設立する前、7年間グーグルで製品担当副社長を務めていた。