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エアバスはボーイングの裏庭で航空機製造システムを製造するMTMロボティクスを買収した。

エアバスはボーイングの裏庭で航空機製造システムを製造するMTMロボティクスを買収した。

アラン・ボイル

MTMロボティクス
MTMロボティクスの軽量自動ロボットシステムは、すでにエアバスの製造施設で稼働している。(エアバス写真)

エアバスは、航空宇宙製造用の自動化システムを提供するシアトル地域の企業、MTMロボティクスを非公開の金額で買収したと発表した。

MTMの本社はワシントン州マキルティオにあり、ボーイングのエバレット工場からわずか数マイルのところにあります。しかし、MTMはボーイングのヨーロッパ最大のライバル企業と密接な関係を築いてきました。同社は10年以上にわたり、エアバスの製造施設に軽量自動化ロボットシステムを提供してきました。

エアバスは本日のニュースリリースで、バージニア州に本社を置くエアバス・アメリカス社の子会社として、MTMは現在の経営陣と1万平方フィートのムキルティオ施設の従業員40名を維持すると発表した。

「エアバス・ファミリーの一員となることを嬉しく、興奮しています。当社の製品とアプローチをエアバスの産業チェーンにさらに統合していくことを楽しみにしています」とMTMの創設者マイク・ウーガード氏は述べた。

2003年の設立以来、MTM(旧称Mobile Tool Management)は、米国、欧州、中東、アジアにおいて、機械、工具、ソフトウェアを含む40以上の航空宇宙製造システムを導入してきました。エアバスに加え、ボーイングやロッキード・マーティンも顧客に含まれています。

エアバスは、今回の買収はロボット技術を活用して民間航空機の組み立てにかかる時間とコストを削減するという戦略の一環だと述べた。

「明日の競争力は、最高の航空機の設計と、最も効率的な製造システムの構築を並行して行うことによって決まります」と、エアバスの最高執行責任者(COO)であるマイケル・シェルホーンは述べています。「自動化とロボティクスは、当社の産業戦略の中核を成しています。MTMロボティクスをファミリーの一員として迎え、この刺激的な取り組みを共に前進できることを大変嬉しく思います。」

ボーイング社はここ数年、製造工程への自動化とロボット技術の導入を進めてきましたが、その成果はまちまちでした。先月、シアトル・タイムズ紙は、ボーイング社が胴体組立システムの使用を中止した理由として、ロボットよりも人間の信頼性が高いことが判明したと報じました。