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グローフォージは生産の一部を米国に戻した後、シアトル工場を閉鎖し従業員を解雇する。

グローフォージは生産の一部を米国に戻した後、シアトル工場を閉鎖し従業員を解雇する。

カート・シュロッサー

グローフォージの共同創業者兼CEO、ダン・シャピロ氏(左)は、4月にシアトルのダウンタウン南部にある同社の生産施設にいた。(GeekWireファイル写真/カート・シュロスラー)

グローフォージは、レーザー彫刻機の一部の生産をシアトルに移転してから1年も経たないうちに、シアトルの製造工場を閉鎖し、従業員を解雇する。

創業10年のスタートアップ企業の共同創業者兼CEO、ダン・シャピロ氏は、GeekWireに対し、ソードー地区のオクシデンタル・アベニュー・サウスにある施設での生産は今後2ヶ月で終了すると語った。この施設はGlowforgeの本社としても利用されており、シャピロ氏によると同社はシアトルに新たなオフィスを構える予定だという。

GeekWireが4月にこの工場を訪問した際、Glowforgeは最高級マシン(7,000ドルのGlowforge Pro HDと5,000ドルのPlus HD)の組み立てに15人の従業員を雇用していた。シャピロ氏は、月曜日の決定によって何人の従業員が影響を受けたのか、またGlowforgeで何人の従業員がまだ雇用されているのかについては明らかにしなかった。

シャピロ氏は4月、グローフォージは正社員と契約社員合わせて90名強の従業員を雇用していると述べた。しかし、8月には一連のレイオフが実施され、営業・マーケティングチームだけでなく、上級幹部にも影響が及んだ。

シャピロ氏は以前、生産の一部を米国に戻す目的は、ドナルド・トランプ大統領の関税政策をめぐる不確実性に先手を打つことと、AIの活用を含めて製造業におけるスタートアップ企業の革新をより適切に管理することだと述べていた。

月曜日、彼はグローフォージが「メキシコの旧工場と比べて50%以上も優れた品質率を達成した」と述べた。シアトルで雇用された技術者たちは、以前は航空機、衛星、医療機器などの製品を製造していた。

シャピロ氏は、生産停止の理由の一つとして、賃貸契約の期限切れを挙げた。シアトル市議会は3月、市の野球場とフットボールスタジアムの南に位置する工業地帯に新たな住宅を建設することを承認した。シャピロ氏は、この再開発によりグローフォージは工場を恒久的に建設することができないと述べた。

経済的な逆風もこの決定に影響を与えた。

「ここでの製造業に対する連邦政府の優遇措置や支援は期待されていたものの、実現しませんでした」とシャピロ氏は述べた。「それどころか、ここで製品を製造するために必要な部品に巨額の関税が課せられました。」

Glowforgeは、シアトルの生産プロセスに人工知能(AI)をどのように導入できるかを実験することに熱心でした。同社は4月に、迅速かつ容易にイノベーションを起こすためには、外部委託ではなく自社でプロセスを確立する必要があると述べました。SoDo施設には、生成型AIを活用して効率性と安全性を向上させるため、カメラとマイクが設置されました。

同社の低価格帯マシン「オーラ」と「スパーク」は依然としてメキシコで製造されているが、シアトルで製造されているマシンの生産がどこに移転されるかについてはシャピロ氏は言及を避けた。

シャピロ氏によれば、解雇された労働者は退職金、健康保険の継続、再就職支援を受けられるという。

これまでに1億8,300万ドルを調達し、GeekWireのスタートアップ指数200で125位にランクされているGlowforgeも、資金調達ラウンドが失敗に終わった後に従業員を解雇するなど、2023年と2024年に苦境に立たされた。

シャピロ氏は、2015年に、スタートアップ業界のベテラン仲間である現CTOのマーク・ゴセリン氏、そして2017年に同社を去ったトニー・ライト氏とともに同社を設立した。シャピロ氏は以前、スタートアップ企業SparkbuyをGoogleに売却しており、Kickstarter史上最も成功したキャンペーンの一つとなった子供向けのプログラミングボードゲーム「Robot Turtles」を開発した。