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この『スタートレック』のような「トリコーダー」は、近い将来、がん検出の頼りになる装置になるかもしれない

この『スタートレック』のような「トリコーダー」は、近い将来、がん検出の頼りになる装置になるかもしれない

モリー・ブラウン

スタンフォード大学のエンジニアたちの新しい装置が関係しているのなら、医者に行くのがUSSエンタープライズの医療室に行くのと同じようなものになるかもしれない。

将来のがん検出装置は、SF 史上最も素晴らしい装置のひとつである「トリコーダー」の形をとるかもしれない。

Micによると、スタンフォード大学の電気技術者のグループが、マッコイ博士の装置に似た「トリコーダー」を開発しており、これにより医師は「侵襲的な刺し傷や突き刺しをせずに、数インチ離れたところから」体内の問題を発見できるようになるという。

スタンフォード大学の発表によると、研究者らは、当初は地中に埋められたプラスチック爆弾を探知するために設計された研究から、この新しいトリコーダーのような装置ががんの検出に利用できることを発見したと述べている。

写真はYouTube/スタンフォードより
写真はYouTube/スタンフォードより

「あらゆる物質は、光やマイクロ波などの電磁エネルギーの刺激を受けると膨張したり収縮したりします。第二に、この膨張と収縮によって超音波が発生し、それが地表まで伝わり、遠隔で検出できるようになります」とプレスリリースには記されている。

エンジニアたちは、埋められたIEDや体内の腫瘍など、隠された物体を文字通り「聞く」装置を開発した。

スタンフォード・トリコーダーは「非接触型超音波」の一種と称し、腫瘍の周囲に増殖して栄養を供給する血管を検出できる。血管は組織とは異なる方法で熱を吸収するため、腫瘍はトリコーダー上で「ホットスポット」として表示される。

「私たちは、腫瘍やおそらく他の健康上の異常の存在を、現在の検出システムよりもはるかに早く、非侵襲的に、手持ちの携帯機器で発見できるほどの感度を備えた機器を開発できると考えています」と、プロジェクトの共同リーダーであるアミン・アルバビアン助教授は声明で述べた。

彼らは、市場投入までに5年から15年かかると見積もっています。また、MRIやX線などの他の検査方法よりも安価で、持ち運びもはるかに容易になると考えています。