
図表:第3四半期のベンチャーキャピタルの米国主要都市
ジョン・クック著
昨日、シアトルの起業家からスタートアップ企業をサンフランシスコに移転する話を聞いた。PitchBookの最新調査結果を見れば、サンフランシスコ・ベイエリアがスタートアップにとって魅力的なのは当然と言えるだろう。

サンフランシスコ・ベイエリアは、第3四半期にベンチャーキャピタルによる資金調達のシェアを拡大し、全取引の32%、全金額の43%を占めました。これは、第2四半期のそれぞれ30%と42%から増加しています。
ピッチブックによると、第3四半期にベンチャーキャピタルは合計で854件の案件に73億ドルを投資した。これは昨年の第3四半期と同額だが、案件数は1,016件から減少している。
もちろん、企業を立ち上げるには資金だけでは不十分です(優秀な人材、強固なインフラ、そして起業家精神に根ざした文化も重要です)。しかし、少額(あるいは多額の)の資金は、企業を次のレベルへと押し上げるロケット燃料となり得ます。そして、PitchBookの最近のデータからもわかるように、VCは新規投資を行う際、多くの場合、自らの地域に密着する傾向があります。
だからこそ、OVPやFrazier Technology Venturesなどの企業が消滅してきたシアトルのベンチャーキャピタルコミュニティが繁栄することが非常に重要なのです。
シアトルのVCシェアは、投資額の1.8%、取引件数の3.6%でした。ニューヨークは、サンフランシスコ・ベイエリアに次いで2位で、取引件数の11.1%を占めました。これにロサンゼルス(5.5%)、ボストン(4.8%)が続きました。
ベイエリアは過去数四半期にわたりベンチャー投資のシェアを拡大しましたが、シアトル、ニューヨーク、ロサンゼルス、オースティンといったスタートアップのホットスポット4都市では、VC取引のシェアはほぼ横ばいでした。確かに各都市とも四半期ごとに変動はありましたが、例えばシアトルは過去2年間、VC取引全体の2.9%を下回ったり、3.7%を超えたりしたことはありません。ニューヨークではそれぞれ9.2%と11.5%でした。
エメラルド シティを拠点とする PitchBook のおかげで、シアトルで何が起こっているのかを詳しく見てみましょう。
PitchBook 2013年第3四半期 VC SEA スナップショット (1)